◆まえがき
AliExpressでパルスオキシメーターを買ったので紹介します。なお、いつものように電子工作が好きな人向けの内容になっているので、一般の方には余計な話がいっぱい入っています。
◆AliExpressのページ(図をクリックでAliexpressの該当ページを開く)

いろいろ売られていますが、販売数が多い物から選びました。
◆外観

ソフトケース付きの物を購入し、送料込み1268円でした。
◆動作確認

酸素飽和度(%)、脈拍数(bpm)、PI値(%)が表示されます。また脈拍を時系列のグラフで表示するのが面白いです。なお、表示は縦向き横向き、あるいは数字を大きく表示するモードがあります。
測ってみると妥当な値が表示されました。とは言っても値段が値段なので目安程度に考えた方が良いでしょう。
◆各部
・マーキング

・検出光の窓

緑矢印部の窓が赤く光っているのでここから測定用の光(赤色と赤外線)が出ているようです。反対側には受光窓があります。なお、光は電池ケース側から出ています。
・ブロック間の配線

洗濯ばさみのような2ピースの構造になっているのですが、そのブロックの間を接続する配線は4本だけでした。下側には電池とセンサーのLEDがあり、上側に測定回路やディスプレイにCPUなどの主要な部品が入っているようです。ということは、配線の2本は電源(電池)で、残りの2本が赤外と赤色のLEDの駆動ラインと考えると辻褄が合います。(LEDのリターンは電源線と共用)
・表示

画面の表示には128x64画素の0.96インチOLEDの黄色/青色の二色タイプが使われているようです。
この写真は手持ちの白色の0.96インチOLEDと見比べている様子です。
◆消費電流測定
このメーターはボタンを押して電源をONにするのですが、電源をOFFにするボタンは無く、メーターから指を抜けば8秒後に自動的に電源がOFFになる仕掛けになっています。たぶんマイコンをスタンバイ状態にしているのだと思いますが、その時の消費電流が気になったので測定してみました。なお、測定は電池ボックスの端子で行いました。
・動作時の消費電流

14.06mAでした。たぶんこの半分以上はOLEDの消費電流だと思います。
・待機時

待機時の消費電流は9.7μAでした。単四アルカリ電池の容量が900mAhあると仮定すると、計算上は10年は電池が持つことになります。実際には自己放電の方が多くて、そんなに長持ちしないのかも知れません。
◆まとめ
いつもなら殻割りして中を見るのですが、壊してしまいそうなのでとりあえず自重。
気になるのは酸素飽和度の測定精度というか確度です。息を止めると値が下がるので、それなりに測れてはいそうです。平常時の値を把握しておけば体調不良になった時の判断材料の一つとしては使えそうです。ただ、健康管理に関する話なので他の方にこの製品の使用をお勧めするのは止めておきます。
0.96インチ128x64画素のOLEDは、高性能なのに値段がすごく安いのが不思議でした。こういう製品に使われることで、大量生産されて安くなっている、ということなんでしょうね。
【2月22日追記】
AliExpressでパルスオキシメーターを買ったら不良品だった、という話をコメントで頂きました。この記事にリンクを貼った業者もダメだったようです。