自作グリッドタイインバーターの運転を終了
◆まえがき
長い間運転を続けてきた自作のグリッドタイインバーター (GTI) の運転を先日停止しました。理由は、製作後かなり時間が経ったので、信頼性に不安を感じ始めたためです。GTIは商用電源に接続しているので、ちょっとした故障が大きな問題を引き起こしかねません。ということで、太陽電池パネルといっしょに取り外しました。
・外観

AVアンプのケースの中に組み込んでいるので、それらしくない顔つきです。
◆これまでの経緯
良い機会なのでこれまでの経緯を時系列に振り返ってみます。
2013/08/13 構想検討 独立型太陽光発電のランニングコストを下げる方法を考える
2013/08/19 原理試作 グリッドタイインバーター(GTI) 原理試作
2013/09/30 試運転開始 グリッドタイインバーターの製作、試運転までこぎつけた
2013/12/08 MPPT化 グリッドタイインバーターの製作、発電量の時間変化とMPPT
2014/02/01 ハード最終型 グリッドタイインバーターの製作、ハード解説編"
2017/03/08 発電量100kWh ベランダ太陽光発電の累積発電量が100kWhを超えた
これ以外にもいろいろなイベントがありましたが、以下のカテゴリに記事をまとめています。
・ベランダミニ太陽光発電のカテゴリ
・グリッドタイコンバーターのカテゴリ
振り返ると、構想から7年9ケ月経っていますが、一つのテーマにこれだけ長い期間取り組めるのは幸せなことだと思います。
◆状態表示
キャラクタ液晶に各種の情報を表示していますが、その内容を見て行きます。
・累積電力量

226.57496kWhでした。この値は太陽電池パネルの発電量ですが、これを効率70%でAC側に送電したと仮定すると、電力量は158kWhとなります。電気料金が1kWh当たり30円とすると、4760円の節電になったことになります。太陽電池パネルの値段は確か3000円くらいだったので、その分の元は取れています。まあ、自分の工数やその他の部品はプライスレスで考えているので、フェアな比較になっていませんが、、
・表示の文字化け

何ケ月(何年?)も電源を入れっぱなしで動かしていたためか、液晶の表示が文字化けしていました。こういうの見ちゃうと、もう限界かな、という気持ちになります。
・正常な表示

一つ上の写真の状態でリセットすると、この写真のように正常な表示に戻るので、液晶側のレジスタの値が書き換わっている感じです。それにしても、7年以上点灯しっぱなっしにもかかわらず、全く焼き付いていないのは流石にLCDです。
・電源周期表示

商用電源との同期が外れるとGTIの制御が破綻し、最悪は焼損する可能性があります。その対策としてAC電源の周期を常に測定し、同期が外れていないか自己チェックしているのですが、その測定値を表示する機能があります。この写真はその値を最近作ったAC電源周波数モニタの測定結果と比較している様子です。それなりに正しく測定出来ている感じです。
◆内部
・全景

何年ぶりかで中を見ましたが、ホコリまみれになっていました。なお、見ての通り電源トランスを使ったGTIなので効率は悪いのですが、安全性が高くて作り易いです。
・パワーセクション

パワーFETなどを実装している部分です。ホコリで汚れていますが、外観を見た限りでは劣化した部品は無さそうです。
・制御基板

最近は出来るだけ小さく作るように心がけているのですが、この基板はずいぶんゆったりとスペースを使った実装になっています。秋月のB基板の上に実装していて、CPUはATmega328Pです。写真の上の方に写っているモジュールはUSBシリアルインターフェイスで、秋月で1000円くらいで買った物だと思いますが、今なら300円以下で手に入ると思います。
◆まとめ
まだ使えそうではありますが、ここらが年貢の納め時と判断しました。
これを作った当時と比べると電力の需給に緊迫感は無くなった感じですが、本質的な問題は解決していません。そんなことで、しばらくはこのまま保管しておこうと思います。
GTIの運転停止と共に、太陽電池パネルも取り外しました。これは非常時に役立つので、パネルの出力を5Vに変換し、USBコネクタから電源供給できるようなものを作っておいて、そのまま保管しておこうかと思います。
長い間運転を続けてきた自作のグリッドタイインバーター (GTI) の運転を先日停止しました。理由は、製作後かなり時間が経ったので、信頼性に不安を感じ始めたためです。GTIは商用電源に接続しているので、ちょっとした故障が大きな問題を引き起こしかねません。ということで、太陽電池パネルといっしょに取り外しました。
・外観

AVアンプのケースの中に組み込んでいるので、それらしくない顔つきです。
◆これまでの経緯
良い機会なのでこれまでの経緯を時系列に振り返ってみます。
2013/08/13 構想検討 独立型太陽光発電のランニングコストを下げる方法を考える
2013/08/19 原理試作 グリッドタイインバーター(GTI) 原理試作
2013/09/30 試運転開始 グリッドタイインバーターの製作、試運転までこぎつけた
2013/12/08 MPPT化 グリッドタイインバーターの製作、発電量の時間変化とMPPT
2014/02/01 ハード最終型 グリッドタイインバーターの製作、ハード解説編"
2017/03/08 発電量100kWh ベランダ太陽光発電の累積発電量が100kWhを超えた
これ以外にもいろいろなイベントがありましたが、以下のカテゴリに記事をまとめています。
・ベランダミニ太陽光発電のカテゴリ
・グリッドタイコンバーターのカテゴリ
振り返ると、構想から7年9ケ月経っていますが、一つのテーマにこれだけ長い期間取り組めるのは幸せなことだと思います。
◆状態表示
キャラクタ液晶に各種の情報を表示していますが、その内容を見て行きます。
・累積電力量

226.57496kWhでした。この値は太陽電池パネルの発電量ですが、これを効率70%でAC側に送電したと仮定すると、電力量は158kWhとなります。電気料金が1kWh当たり30円とすると、4760円の節電になったことになります。太陽電池パネルの値段は確か3000円くらいだったので、その分の元は取れています。まあ、自分の工数やその他の部品はプライスレスで考えているので、フェアな比較になっていませんが、、
・表示の文字化け

何ケ月(何年?)も電源を入れっぱなしで動かしていたためか、液晶の表示が文字化けしていました。こういうの見ちゃうと、もう限界かな、という気持ちになります。
・正常な表示

一つ上の写真の状態でリセットすると、この写真のように正常な表示に戻るので、液晶側のレジスタの値が書き換わっている感じです。それにしても、7年以上点灯しっぱなっしにもかかわらず、全く焼き付いていないのは流石にLCDです。
・電源周期表示

商用電源との同期が外れるとGTIの制御が破綻し、最悪は焼損する可能性があります。その対策としてAC電源の周期を常に測定し、同期が外れていないか自己チェックしているのですが、その測定値を表示する機能があります。この写真はその値を最近作ったAC電源周波数モニタの測定結果と比較している様子です。それなりに正しく測定出来ている感じです。
◆内部
・全景

何年ぶりかで中を見ましたが、ホコリまみれになっていました。なお、見ての通り電源トランスを使ったGTIなので効率は悪いのですが、安全性が高くて作り易いです。
・パワーセクション

パワーFETなどを実装している部分です。ホコリで汚れていますが、外観を見た限りでは劣化した部品は無さそうです。
・制御基板

最近は出来るだけ小さく作るように心がけているのですが、この基板はずいぶんゆったりとスペースを使った実装になっています。秋月のB基板の上に実装していて、CPUはATmega328Pです。写真の上の方に写っているモジュールはUSBシリアルインターフェイスで、秋月で1000円くらいで買った物だと思いますが、今なら300円以下で手に入ると思います。
◆まとめ
まだ使えそうではありますが、ここらが年貢の納め時と判断しました。
これを作った当時と比べると電力の需給に緊迫感は無くなった感じですが、本質的な問題は解決していません。そんなことで、しばらくはこのまま保管しておこうと思います。
GTIの運転停止と共に、太陽電池パネルも取り外しました。これは非常時に役立つので、パネルの出力を5Vに変換し、USBコネクタから電源供給できるようなものを作っておいて、そのまま保管しておこうかと思います。