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キャノンのコンデジ S110のレンズエラー(修理完了)

 コンデジの修理は、前の記事で、仮修理して動作を確認してみたのですが、残念ながらうまく動きませんでした。ということで、修理部品の到着を待っていたのですが、思ったより早く部品が届きました。

▼修理用の部品
絞りユニットとフレキ
 上が絞りユニットで、下の二本がフレキケーブルです。フレキケーブルは買わなくても良かったのですが、安かったのでついでに手配しました。ちなみに、Aliexpressで買ったので、深圳あたりから送られてくるものと思っていたら、絞りユニットはシンガポール、フレキは香港から送られてきました。

 さっそく修理を再開したのですが、分解すると新たな問題発見です。なんと、鏡筒内のカゴ状のガイドレールの部品が一箇所折れているではありませんか。

 これ、いつの時点で折れたのか判らないのですが、こういう不具合は見逃さないと思うので、前回組み立てを行った時の最後の段階で折れたのではないかと思います。これがうまく直せるかどうか、自信はないのですが、2液のエポキシで接着してみました。なお使ったエポキシ接着剤は金属/陶器用で、カチカチに固まるタイプです。

▼折損部の接着修理完了(?)
折損部修理
 折れたのはこの写真で示す、フレキが入る溝とガイド爪の間のかなり細い部分です。ちなみにこの部品は、アルミのダイキャストだと思っていたのですが、破面を見ると樹脂でした。だったらもっと丁寧に取り扱うべきでした。

 ここの接着は正確な作業をやりたかったので、実体顕微鏡で見ながら行いました。また接着部は細くてとても折れやすいので、少し温度の高い場所(冷蔵庫の上)で、十分時間をかけて接着剤の硬化を行い、万全を期しました。

 以下、再組立てを行いますが、その前に新旧の絞りユニットを比較しておきます。

▼絞りユニットの比較
絞りユニット
 左がカメラから取り外した、フレキ断線が発生した絞りユニット。右が修理用に購入したユニットです。

 修理用の部品は、中古カメラから取り外したものが来ると嫌だなー、と思っていたのですが、ケーブルの曲がり具合から判断すると、少なくともフレキの部分は新品のようです。ちなみに、部品の販売業者は DH camera parts store というところです。現品にはD&Hと書かれた品質保証用のシールが貼られており、このシールは剥がすとバラバラになる、つまり再利用が出来ないようになっていました。品質には気を使っているベンダーなのでしょう。

 組立のポイントは前の記事に書いた通りですが、特に絞りとシャッターユニットの組み込みが難しいです。

▼あと少しで完成
組み立て最終段階
 前ケースのフレキの接続が完了した時点です。

▼新しい絞りを使ったファーストライト
ファーストライト
 後ろカバーを取り付ける前に試しに電源を入れると、レンズがすっと移動して液晶に画像が出ました。修理は成功したようです。

▼修理完了
S110修理完了
 部品やネジが余ったりすることなく、無事に組み立て完了です。

▼修理に使った道具をS110で撮影
修理に使った道後
 左は、ここまでの記事の記録に使ったコンデジ(GX100)です。アルミ箔は、エポキシ接着剤を混合するために使ったものです。

▼接写で試し撮り
S110試し取り
 スマホのカメラではこういう写真は、なかなか撮れないです。

◆まとめ
 ということで、無事修理することが出来ました。修理中に内部の部品を折損させてしまい、接着で修理したので、その部分の耐久性が心配ですが、ともかくこのまま使ってみたいと思ます。

 もしフレキがまた断線し場合、今回取り外した絞りユニットのフレキを新しい物に交換すれば、修理出来そうです。

 あるいはもっと手っ取り早くやるなら、レンズユニットをアセンブリで交換する手もあります。S110用のレンズユニットは、色がシルバーなら、$29.99 で手に入るようです。ちなみに黒は$49.99。ただ、カメラ本体のファームにはレンズのクセなどの情報が工場で記録されていると思うので、レンズを変えちゃうと何か変なことが起きそうで、そのあたりがちょっと心配です。まあ、修理出来ないよりはずっとマシなんでしょう。

 あと、今回の修理で、いろいろなタイプのフレキコネクタの挿抜を体験出来たのは、良い経験になりました。これも、くっしーさんが書かれた、「PowerShot S100ジャンク修理1 本体分解編」から始まる詳しい解説記事のおかげです。改めて感謝感謝です。

キャノンのコンデジ S110のレンズエラー (仮修理と動作確認)

 コンデジのS110の修理は、前の記事で不良原因の特定と、修理用の部品の手配まで行いました。部品が到着するにはしばらくかかりそうなので、フレキの断線部をはんだで仮接続し、再組立てを行ってみました。レンズの組み立て方法など、まだ良く判らない点があるので、そのあたりの確認を行うという目的もあります。

▼ばらばらの状態
バラバラ
 分解した状態です。右下のレンズユニットをばらすと、もっと部品が増えます。

▼フレキの仮修理
断線をはんだで仮接続
 断線しているパターンにはんだを盛って導通させます。こうやって修復しても、フレキケーブルは激しく曲げられるので、何回も持たないと思いますが、とりあえずの動作確認は出来ると期待。

 組立手順はくっしーさんの、PowerShot S100 ジャンク修理6 修理完了編に詳しい解説がありますが、よく判らなかった点になどついて、写真を交えて説明(記録)しておきます。

▼カム溝の位置
カム溝の位置
 ズームや鏡筒の収容のために各部が複雑な動きをしますが、そのためのカム溝は上の写真のような分担になっているようです(違うかも?)。

 赤字で示す三つの矢印がカム溝の入口で、前玉用、絞り用、シャッター用があり、ここからカムのピンを入れます。この写真にはありませんが、ここに差し込まれるカゴ状の直進ガイドで回転方向の角度を固定しつつ、絞りとシャッターユニットなどを移動させる仕掛けになっています。

 絞りとシャッターユニットのピンを差し込む位置は赤矢印の位置ですが、最終的なピンの位置は緑矢印の位置になります(なると思います)。

▼レンズを組み上げた状態
組み上がった状態
 この写真はレンズを縮めた位置、つまり格納時の状態です。この後で、レンズを繰り出して、フレキケーブルを外に出します。

 以下、注意点をいくつか。

▼ヘリコイド位置センサー
ヘリコイド位置センサ
 収納や、ズーム動作のために鏡筒は複雑な動きをします。その位置を検出する(原点位置を検出する)センサーは、コの字型のフォトインタラプタの構造になっています。ということで、メカ的に噛み合っているので、このセンサーを抜かないと鏡筒が抜けません。なお、どこか特定の位置では抜けるのかも知れません。

▼フレキの収容状況の確認
フレキの収容状態
 この写真はレンズユニットをボディのフレームにネジ留めした状態です。赤矢印の下にフレキが収容されているのですが、フレキがねじれたりしているとまずいので、状態を確認した方が良いです。かなり狭い場所にフレキが押し込まれているので、断線が発生し易いのもうなづけます。

 以下、順に組み立てていきます。

▼S110のWifiモジュール
S110のWifiモジュール
 S100では、ここにGPSモジュールが取り付けられていたようです。

▼仮組みして動作確認する
動作確認
 すべてのフレキの接続を終え、電源を入れて動作確認すると、、

 だめでした orz。

 電源を入れるとレンズがすっと出ましたが、その後レンズエラーが出た後でシャットダウンされました。なにかおかしなところがあるようです。ちなみに、画像表示モードは動くので、マイコンとしては正常に動いているようです。つまりフレキの接続に大きな間違いは無いと言うことだと思います。

◆ここまでのまとめ
 仮修理の状態で動作を確認して、組立手順に間違いがないことを確認したかったのですがうまくいきませんでした。なかなか手ごわいです。

 こうなった原因ですが、「絞りのフレキの断線の修理がうまくいっていない」あるいは、「レンズの組み立て方法が間違っている」、「各部のフレキコネクタが正しく接続されていない」、「他の場所を壊した」などが考えられますが、よく判らないです。

 修理部品としては、Aliexpressに絞りユニットと、絞りユニット用のフレキを手配していますが、レンズユニットのアセンブリーも買っておいた方が良かったかもしれません。でもレンズユニットは $50くらいするので、そこまでお金をかけるのもどうだかなーと思います。

 さて、どうするかですが、ハードオフのジャンクを漁って、ニコイチを目指した方が早いのかも知れません。

キャノンのコンデジ S110のレンズエラー(分解調査)

 愛用していたコンデジのキャノン Power Shot S110 が故障しました。症状としては電源を入れた時にレンズが前に出て、そのまま動かなくなり 「レンズエラーを検出しました・・・」 と表示されます。

▼キャノンのコンデジ S110
キャンのコンデジS110

▼レンズエラー表示
S110のレンズエラー
 この状態で固まって動かなくなりました。メモリーカードの内容表示は出来ますが、レンズが出っ放しなので利用価値はありません。

 もう何年も使っていて元は取っています。最後に分解して、御神体のCMOSイメージセンサーの姿でも、ありがたく拝見してそのままゴミに出そうかと思っていました。でもこの症状を検索してみると、S100やS110で良くある故障モードのようです。

 特に、くっしーさんのブログの、「PowerShot S100ジャンク修理1 本体分解編」 
 および、そこから始まる一連の記事に詳しく分解や組み立て手順が解説されていて、自分でもやってみたくなりました。逆に言うと、くっしーさんの記事を読まなかったら修理しようなんて考えなかったと思います。

 ちなみに、私のカメラはS110で、くっしーさんが修理されたS100とは少し仕様が違う、(S100はGPS付きですが、S110はGPS無しでWifi付き)のですが、幸いなことに光学系は全く同じようです。

 そんなことで、くっしーさんの記事を読みながら分解と、あわよくば修理を目指すことにしました。

▼前カバー分解
S110、前カバーの分解
 フレキコネクタで接続されているので注意。

▼フレキ集中部分
S110のフレキ集中部分
 ここにコネクタが集中しています。フレキコネクタを挿抜する、良いトレーニングになります。

▼レンズ裏側
20180623R0024755.jpg
 タブレットでくっしーさんの記事を読みながら分解している様子です。詳細な写真付きで解説されているのですごく助かります。

▼レンズユニット分解
レンズユニット分解
 左が後ろ玉で、この奥にイメージセンサーがあります。後ろ玉を前後させるフォーカシング機構が付いていますが、よくこんな小さなパルスモーターが作れるものだと感心します。

 右がヘリコイド等のレンズのメカと前玉やズーム光学系が入っているレンズの中心部です。中に見えているのはシャッターユニットです。

▼絞りユニットのフレキケーブル
絞りユニットのフレキ
 赤線で示す位置のコネクタに刺さっています。この状態でフレキの端子をプロービングすれば、断線の有無が確認出来るはずです。上の3本が絞り位置センサーのフォトインタラプタで、下側の4本がパルスモーターのコイルのA/B相の配線のようです。

▼シャッターユニット
シャッターユニット
 こちらは正常のようです。ちなみに、シャッター以外に手振れ補正もここでやっているようです。

▼絞りユニット
絞りユニット
 絞りユニットを取り出した状態です。パターン断発生位置の矢印の先の位置で、フレキのベースフィルムにクラックが入り、そこからパターンの銅箔が断線していました。

▼フレキの断線個所
パターンにクラック
 パルスモーターの配線が断線しています。これ、くっしーさんの写真と全く同じ状態で、ここが故障原因だと思われます。しかし、この現象はS100/S110の持病のようですが、もっと最初からちゃんと作り込んでくれよなー、と言いたいです。

 カメラの電源が入った時に一連の初期化動作が行われ、その中で絞り羽根の位置の初期化が行われるのでしょうが、モーターが動かないのでいくら待っても絞り位置センサーの信号が変化しない、と言うことでタイムエラーになり、初期化失敗でお手上げ、ということになっているのだと思います。

▼外したネジの保管
外したネジの保管
 今回は再組立てを目指しているので、外したネジはマスキングテープの粘着面に貼り付けて保管しています。いつもなら、クズネジ箱に直行です。

 ともかくここまでの調査で故障原因は判りました。修理するための部品はAliexpressで入手出来るようなので下記の 2点を発注しました。

▼絞りユニット
絞りユニット
 値段は送料込みで$10.99です。新品のユニットならいいのですが、中古カメラから取り外した部品が来る可能性もあります。
 
▼絞りユニット用フレキケーブル
絞りユニット用フレキ
 ケーブルだけなら安いのでついでに手配しました。2つで送料込みで$4.6です。但し、このケーブルを使うためにはフォトインタラプタとパルスモーターのはんだ付けが必要です。フォトインタラプタのはんだ付けはフレキケーブルを裏面から加熱して行うのだと思いますが、ちょっと難易度が高そうです。

 ということで、現在部品の到着待ちで、たぶんあと2週間くらいはかかると思います。また進展があったら記事で紹介したいと思います。

 それと、再組立てには複雑なレンズのメカの再組立てが必要ですが、これがかなりの難問です。ということで、くっしーさんの記事を読みながら現物をよく見て、再組立ての手順を考えておくことにします。
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