月食と天王星の掩蔽
◆まえがき
昨夜(2022年11月8日)の月食と天王星の掩蔽を撮影したので、リアルタイムでツイッターに呟いているのですが、撮影条件など細かい状況が判る様に記事にまとめておきます。
◆使用機材、撮影条件
カメラ:EOS-70D、レンズ: EF 70-200 F4L、オートフォーカス、マニュアル露出
もちろん三脚使用で、レリーズケーブル使いました。実はブレ防止のためにミラーアップして撮影したかったのですが設定方法が判らなかったので普通に撮影。
なお、このカメラにはライブビュー機能があるのですが、なぜかシャッター速度を1/30秒以下に設定出来なかったので使いませんでした。
以下の写真はテレ端で撮影したものをトリミングしたものです。
◆月食
F4, 1/400s,ISO100
左下が地球の影です。
◆皆既月食
F4, 1/3秒、ISO3200
月の左下のやや青い星が天王星ですが、実は次の写真の時刻になるまでは確信が持てませんでした。
◆天王星の掩蔽直前
F4, 1/5秒、ISO3200
天王星(緑矢印)が月で掩蔽される直前、20時40分頃です。
天王星は太陽系の第七惑星で、これより外には海王星しか無いので太陽系の果て近くを見ていることになります(冥王星は惑星から除外)。天王星は月より遥かに大きいのに月に隠されてしまうというのが面白いです。それだけ遠くにあるということですね。
◆まとめ
久しぶりの天体撮影だったのですが、何とか記録に残せて良かったです。
写真以外に口径50mmの双眼鏡で観察したのですが、残念ながら天王星は確認出来ませんでした。双眼鏡を三脚に固定して目を慣らせば見えたのかも知れません。ただ、当地から見ると月は東京上空なので光害がものすごいということもありそうです。
月食と言うことは太陽、地球、月の順に一直線に並んだことになります。月で天王星が掩蔽されたということは、この直線の先に天王星があった訳で、宇宙のスケールで壮大な直線が出来ていたことになって興味深いです。
ネットには今回の天王星の掩蔽の写真がいっぱい掲載されていますが、月に対する掩蔽の位置が観察場所によってかなり違うのが面白いです。