センチュリーのUSBタイプ携帯充電器をちょっと改造
ちょっと前のことですが、出先で携帯の電池切れになりそうになり、しょうがないので乾電池から充電するチャージャーを買いました。同じようなものは100円ショップに行けば安く手に入るのですが、新幹線の改札の内側なのでキオスクで買うしかありません。
携帯に直結するタイプがポピュラーですが、どうせ買うなら、後で遊べる役に立つ物、値段も同じだし、ということで。買ったのがコレ。
▼キオスクで980円で買ったUSBタイプのチャージャー

さて、帰ってきてから、こいつをUSBの電源として使おうとしたら問題発生。ケースのUSBコネクタの場所に変な出っ張りがあり、普通のUSBコネクタを挿すことができません。そんなものはニッパーで切り取ったのですが、それでも普通のUSBケーブルを挿しただけでは電源の出力が出ません。
いろいろ調べると、USBコネクタの外側の四角い金属部分をGNDにショートさせないと、出力が出ない仕掛けになっていました。このUSB/携帯接続ケーブルは線が3本入っており、コネクタを携帯に接続したことをDDコンが入っている電池ケースに知らせる仕組みになっているようです。確かにこうしておかないと、電源スイッチなど無いので、販売中に電池切れになっちゃいます。
ということで、ちょっと改造することに。
▼内部

▼回路部品

接着剤やネジなどは使われていないので、ここまでばらすのは簡単です。プラスチックの嵌め合わせだけで、しっかりとした製品に仕上げているのはたいしたもんです。感心しました。
▼改造箇所

上の写真で、←ショートと書いてある場所を線でショートさせれば、改造完了です。
記事のタイトルに、ちょっと改造と書きましたが、改造のための配線はこの一本だけです。
とは言っても、この状態だと電池が入っていればUSBコネクタに電源が出っ放しになります。対策としては、ショートさせるための配線にスイッチを入れておけば完璧です。しかし、ここの配線に小さなスイッチを取り付けるのは大変です。それに、測定してみると無負荷なら電池には170μAしか流れません。これなら電池の消耗は無視できる範囲だし、長い間使わない時は、電池一本を逆に入れておけば済む話です。ということで、このまま気にしないことにしました。
▼電流/電圧特性

念のために電流電圧特性を測ってみると、出力電圧5Vを維持出来るのは280mAくらいまでです。これだと電池が完全に放電した携帯を充電することは難しいでしょうね。
ついでに電池1本の場合も測定したところ、なんと80mAくらいまでは電流が取り出せました(赤いプロット)。この測定に使ったのはエネループなのですが、電池2本の電圧が1.2Vくらい、つまり電池1本あたり0.6VになってもDDコンとしての動作を続けるようです。この特性はDDコンとしては優秀で、もし相手が乾電池なら、残りの容量を吸いつくすまでがんばってもらっても全然かまいません。
しかし、エネループなどのニッケル水素電池の場合、こんなに低い電圧になるまで電流を吸ってしまうと、電池を傷めてしまいます。電池を完全放電させないよう、使い方に注意が必要です。
▼電池式USB電源として使用中

愛用しているGPSロガーのGT-730FL-Sは単独では10時間くらいしか連続記録出来ません。しかし、この組み合わせなら24時間の連続記録が可能になりました。
最後に
この改造に伴い、何がおきても当方は責任は持てません。もし同じことを試すなら自己責任でお願いします。
携帯に直結するタイプがポピュラーですが、どうせ買うなら、後で
▼キオスクで980円で買ったUSBタイプのチャージャー

さて、帰ってきてから、こいつをUSBの電源として使おうとしたら問題発生。ケースのUSBコネクタの場所に変な出っ張りがあり、普通のUSBコネクタを挿すことができません。そんなものはニッパーで切り取ったのですが、それでも普通のUSBケーブルを挿しただけでは電源の出力が出ません。
いろいろ調べると、USBコネクタの外側の四角い金属部分をGNDにショートさせないと、出力が出ない仕掛けになっていました。このUSB/携帯接続ケーブルは線が3本入っており、コネクタを携帯に接続したことをDDコンが入っている電池ケースに知らせる仕組みになっているようです。確かにこうしておかないと、電源スイッチなど無いので、販売中に電池切れになっちゃいます。
ということで、ちょっと改造することに。
▼内部

▼回路部品

接着剤やネジなどは使われていないので、ここまでばらすのは簡単です。プラスチックの嵌め合わせだけで、しっかりとした製品に仕上げているのはたいしたもんです。感心しました。
▼改造箇所

上の写真で、←ショートと書いてある場所を線でショートさせれば、改造完了です。
記事のタイトルに、ちょっと改造と書きましたが、改造のための配線はこの一本だけです。
とは言っても、この状態だと電池が入っていればUSBコネクタに電源が出っ放しになります。対策としては、ショートさせるための配線にスイッチを入れておけば完璧です。しかし、ここの配線に小さなスイッチを取り付けるのは大変です。それに、測定してみると無負荷なら電池には170μAしか流れません。これなら電池の消耗は無視できる範囲だし、長い間使わない時は、電池一本を逆に入れておけば済む話です。ということで、このまま気にしないことにしました。
▼電流/電圧特性

念のために電流電圧特性を測ってみると、出力電圧5Vを維持出来るのは280mAくらいまでです。これだと電池が完全に放電した携帯を充電することは難しいでしょうね。
ついでに電池1本の場合も測定したところ、なんと80mAくらいまでは電流が取り出せました(赤いプロット)。この測定に使ったのはエネループなのですが、電池2本の電圧が1.2Vくらい、つまり電池1本あたり0.6VになってもDDコンとしての動作を続けるようです。この特性はDDコンとしては優秀で、もし相手が乾電池なら、残りの容量を吸いつくすまでがんばってもらっても全然かまいません。
しかし、エネループなどのニッケル水素電池の場合、こんなに低い電圧になるまで電流を吸ってしまうと、電池を傷めてしまいます。電池を完全放電させないよう、使い方に注意が必要です。
▼電池式USB電源として使用中

愛用しているGPSロガーのGT-730FL-Sは単独では10時間くらいしか連続記録出来ません。しかし、この組み合わせなら24時間の連続記録が可能になりました。
最後に
この改造に伴い、何がおきても当方は責任は持てません。もし同じことを試すなら自己責任でお願いします。