寒い冬には ZIPPO ハンディウォーマー
寒い日が続きますが、こんな季節に役立つカイロの話です。あ、回路の話ではありませんので、念のため・・・・
カイロと言うと年寄り臭い感じがするかも知れませんが、オイルを白金触媒で分解発熱させるタイプは、発熱量がすごいし、なによりゴミが出ないのでとてもエコな道具だと思います。
ということで、去年のシーズンから使っているのが、これ、ジッポー ハンディウォーマー (以下、ZHWと略します)
▼ジッポー ハンディウォーマー

ハクキンカイロからも同じような物が出ていますが、ZIPPOのロゴの入ったフリースの袋がおしゃれです。
あ、すみません、ハクキンカイロの方がずっと老舗で、ZIPPOの方が何らかのライセンスを受けて作っているように思いますが、そのあたりよく判らないです。
で、寒くなってきたので今年も使おうとして点火してみると、やけに臭い。
これは火口が劣化してきたと判断して、新しい火口をアマゾンで買って交換してみましたがあまり改善しません。
▼ZHWの火口

困ったなー、臭いはある程度慣れれば気にはならなくなる可能性もあるのですが、発熱量も少ない感じ。要するに、オイルを触媒で全部分解しきれず、未燃焼の生ガスが放出されている状態に陥っている気がします。
アマゾンのZHWの火口のカストマレビューを見ても、当たり外れが多いようなコメントがいくつか書かれています。
で、ひらめいたのが、こいつ↓の触媒を外してZHWの火口に追加しよう、というアイデア。
▼ナショナルの黄金カイロ

30年以上前に使っていた物です。ジャンク箱の中にころがっていました。ちなみに、これにオイルを入れて点火してみると、一応発熱はしますが触媒がへたっているので臭いが出まくりでもう使えません。なんでも、コールマンのカイロの火口が互換性があるそうですが、そこまでして使う気はしないです。
ということで、ナショナル黄金カイロから触媒を外して、ZHWの火口に追加することに。
黄金カイロの触媒は取り外す時に中央から折れてしまったので、両端のまだ劣化が少ないと思われる部分が中央に向くようにピンセットで押し込みました。
▼触媒の大盛り完成!

これで臭いもほとんど無く、爆熱で絶好調になりました。
ちなみに、ZHWの火口を暗い場所で見ると赤黒い燃焼炎が見えますが、この触媒大盛り火口だと燃焼炎は見えなくなりました。そもそも、燃焼炎が見える状態というのは、触媒反応が追いついていなかったのでは?という疑いがあります。
せっかくなので、どの程度の温度になっているのか測定してみました。ええ私、測定大好きです。
▼ケースに熱電対をアルミテープで貼って

フリースの袋に入れ、タオルでぐるぐる巻きにして放置しておくと、
▼ケースの温度は61.8℃

ポケットなどに入れて使っている状態でいきなり中身を引っ張り出すと、いつもあっちっちですが、こんな温度だったんですね。確か、人が手で持てる温度の限界は60度と言われていたかと、、
せっかくなので、触媒の綿の中に熱電対を突っ込んで反応温度を測ってみると。
▼触媒の温度は297.3℃

カイロの姿勢を変えると燃焼ガスが熱電対に良く当たる方向があるようで、最高は380℃くらいでした。(この状態の写真は撮り損ねました)うーんすごい。
ついでに、去年試した燃料について振り返ってみます。
▼カイロの燃料たち

後列左から、大和薬品の試薬リグロイン、ZIPPOオイル12oz缶、タカビシのNTベンジン
前列左から、ZIPPOオイルの合成イソパラ4.5oz缶、普通の4.5oz缶、100円ショップに出ていたシラカワの125ml缶
手前は、燃料を正確に入れる時に使うシリンジです。今では目分量で入れていますが、
いろんな燃料を試したのですが、これといった決定版は見つかりませんでした。左手前のZIPPOの合成イソパラが一番良かったのですが、絶版になって今では手に入らないので、現在はZIPPOの黒缶を使っています。
今回の経験で、カイロを調子良く使うためには、燃料だけでは無く火口も重要なことが良く判りました。どうもZHWの純正火口だけではうまくいかないのではないか、というのが私の結論です。
実は、この実験結果を教訓に、火口として評判の良いカワサキの火口 KPW-H1をアマゾンに注文しています。また新しい情報が出たら記事にしてみます。
カイロと言うと年寄り臭い感じがするかも知れませんが、オイルを白金触媒で分解発熱させるタイプは、発熱量がすごいし、なによりゴミが出ないのでとてもエコな道具だと思います。
ということで、去年のシーズンから使っているのが、これ、ジッポー ハンディウォーマー (以下、ZHWと略します)
▼ジッポー ハンディウォーマー

ハクキンカイロからも同じような物が出ていますが、ZIPPOのロゴの入ったフリースの袋がおしゃれです。
あ、すみません、ハクキンカイロの方がずっと老舗で、ZIPPOの方が何らかのライセンスを受けて作っているように思いますが、そのあたりよく判らないです。
で、寒くなってきたので今年も使おうとして点火してみると、やけに臭い。
これは火口が劣化してきたと判断して、新しい火口をアマゾンで買って交換してみましたがあまり改善しません。
▼ZHWの火口

困ったなー、臭いはある程度慣れれば気にはならなくなる可能性もあるのですが、発熱量も少ない感じ。要するに、オイルを触媒で全部分解しきれず、未燃焼の生ガスが放出されている状態に陥っている気がします。
アマゾンのZHWの火口のカストマレビューを見ても、当たり外れが多いようなコメントがいくつか書かれています。
で、ひらめいたのが、こいつ↓の触媒を外してZHWの火口に追加しよう、というアイデア。
▼ナショナルの黄金カイロ

30年以上前に使っていた物です。ジャンク箱の中にころがっていました。ちなみに、これにオイルを入れて点火してみると、一応発熱はしますが触媒がへたっているので臭いが出まくりでもう使えません。なんでも、コールマンのカイロの火口が互換性があるそうですが、そこまでして使う気はしないです。
ということで、ナショナル黄金カイロから触媒を外して、ZHWの火口に追加することに。
黄金カイロの触媒は取り外す時に中央から折れてしまったので、両端のまだ劣化が少ないと思われる部分が中央に向くようにピンセットで押し込みました。
▼触媒の大盛り完成!

これで臭いもほとんど無く、爆熱で絶好調になりました。
ちなみに、ZHWの火口を暗い場所で見ると赤黒い燃焼炎が見えますが、この触媒大盛り火口だと燃焼炎は見えなくなりました。そもそも、燃焼炎が見える状態というのは、触媒反応が追いついていなかったのでは?という疑いがあります。
せっかくなので、どの程度の温度になっているのか測定してみました。ええ私、測定大好きです。
▼ケースに熱電対をアルミテープで貼って

フリースの袋に入れ、タオルでぐるぐる巻きにして放置しておくと、
▼ケースの温度は61.8℃

ポケットなどに入れて使っている状態でいきなり中身を引っ張り出すと、いつもあっちっちですが、こんな温度だったんですね。確か、人が手で持てる温度の限界は60度と言われていたかと、、
せっかくなので、触媒の綿の中に熱電対を突っ込んで反応温度を測ってみると。
▼触媒の温度は297.3℃

カイロの姿勢を変えると燃焼ガスが熱電対に良く当たる方向があるようで、最高は380℃くらいでした。(この状態の写真は撮り損ねました)うーんすごい。
ついでに、去年試した燃料について振り返ってみます。
▼カイロの燃料たち

後列左から、大和薬品の試薬リグロイン、ZIPPOオイル12oz缶、タカビシのNTベンジン
前列左から、ZIPPOオイルの合成イソパラ4.5oz缶、普通の4.5oz缶、100円ショップに出ていたシラカワの125ml缶
手前は、燃料を正確に入れる時に使うシリンジです。今では目分量で入れていますが、
いろんな燃料を試したのですが、これといった決定版は見つかりませんでした。左手前のZIPPOの合成イソパラが一番良かったのですが、絶版になって今では手に入らないので、現在はZIPPOの黒缶を使っています。
今回の経験で、カイロを調子良く使うためには、燃料だけでは無く火口も重要なことが良く判りました。どうもZHWの純正火口だけではうまくいかないのではないか、というのが私の結論です。
実は、この実験結果を教訓に、火口として評判の良いカワサキの火口 KPW-H1をアマゾンに注文しています。また新しい情報が出たら記事にしてみます。