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テクトロのアナログオシロ2465Bの修理、再び

 愛用のテクトロのアナログオシロ、2465Bの調子がまた悪くなったので、だましだまし使いながら交換部品の入手を狙ってました。

 以前はZ軸のアンプが故障したのですが、今回の故障は垂直系のリニアリティ不良です。(ch1,2のみ不良でch3,4は正常)。

▼垂直のリニアリティ不良
リニアリティ不良
 三角波を入力するとこんなふうに表示されます。画面の位置によって感度が違っている状態で、これでは正確な電圧測定が出来ません。時間が経つと、リードアウトの文字が管面外に追い出されるほど症状が悪化します。

 これは有名な故障で、ネットを探すと同じ故障にあって修理された方の記事がいくつか出てきます。こうなる原因は垂直スイッチのU400、155-0236の不良。修理にはこのハイブリッドICを交換するしかありません。

 ただ、この石は故障頻度が高いだけあって、中古市場の値段も高騰しており、1万円以上の価格が普通に付いています。ebayで tektronix 155-0236 を検索すると出てきますが、今やってみると、4件出品があり値段は8,105~18,248円でした。

 いっそのこと、臓器移植のドナーとしてもう一台2465Bを購入することも考えたのですが、こちらもヤフオクで最低1.5万円くらいが相場です。

 これだったらデジタルオシロに乗り換えちゃおうか、とも思っていたら、ebayでひょっこりイスラエルの出品者から155-0236が49ドルで3個出品がありました。私が気付いたのは3個目。すでに2個は誰かが落としていました。同じこと考えている人が世界中には何人かいたってことでしょうか。

 ということで、格安で155-0236を入手できたので修理敢行です。

▼テクトロのアナログオシロ2465Bの内部
Tektronix 2465B
 いつ見てもほれぼれします。この設計はアナログエンジニアの中でも、選ばれし人にしか出来ません。

▼交換するICのU400
2465BのU400 155-0236
 中央の縦長のICがU400です。

▼U400のソケット
U400のコネクタ

▼155-0236の内側の比較
ハイブリッドIC, 155-0236
 上が故障品。下が交換用に購入した部品です。厚膜パターンで書かれたP/Nのマスクが違うので別のロットのようです。ちなみに表面にマーキングされているLotNo.は 故障品は APR 15 96でしたが、交換用は242 19E。故障品は1996年の4月15日の製造なんでしょうが、交換用に入手した物は何年頃の製造なんでしょうね。

▼U400を交換後の波形
正常波形
 修理の結果綺麗な三角波が表示できるようになりました。ゲインなどを再調整した方が良いのでしょうが、とりあえず大きな誤差は無さそうなのでこのままケースを閉じることにします。

▼波形の確認風景
波形測定
 右側はHPのファンクションジェネレーター、3314Aです。最近はあまり回路いじりをやらないので出番は少ないですが、こういう測定器を持っていると、いざと言う時にすごく助かります。

 とりあえず修理が成功して良かったです。問題はいつまでこうやって修理を続けるかです。どこかでデジタルオシロに乗り換えることになると思いますがどうしましょう。

tag : テクトロアナログオシロ修理U400255-0236

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