シガーソケット用USBチャージャの特性測定
このあいだ行ったハワイでは、レンタカーでタブレットのナビが大活躍しました。但し、タブレットの電源確保に苦労しました。というのは、カーナビとしてタブレットを使うためには長時間連続動作させることが必要です。そのための対策として、ダイソーで買った100円のシガーソケット用のUSBチャージャーを持って行ったのですが、
▼ダイソーのカー用USBチャージャー
1000mA/DC5Vと表示されていていますが、これがとんでもない食わせ物。実際には0.4Aくらいしか取れないため、タブレットを充分に充電することが出来ませんでした。
もう少し正確に言うと、使ったタブレットはNexus7(2012)で、これを動かすには0.8Aくらいの電流が必要です。しかしチャージャーからは0.4Aしか供給されないので差し引き0.4Aはバッテリーからの持ち出しになってしまいました。充電用のケーブルを繋いでいるのにバッテリー残量が減っていくのはとても残念な状態。広いハワイ島では一日のドライブ時間が6時間を越えることもあるので、うちのバッテリーのへたったnexus7がバッテリー切れになりそうなことも発生しました。
ということで、現地のショッピングセンターでもう少しマシと思える物を買って急場をしのぎました。
▼現地で買ったカーUSBチャージャ
ということで無事に旅行を終えました。やっぱりちゃんとしたカー用のUSBチャージャーが必要だよな、ということで帰国後に買ったのがこれ。
▼オウルテックのカーUSBチャージャー
出力は2.1A+2.1Aです。
ところで、オウルテックはPC用の電源で高性能が有名な会社だったと思うのですが、まてよオウルと言えばフクロウのこと。かつて悪名をはせた動物電源のことが頭をよぎります。それに100円ショップのチャージャーの1000mA/5Vという表示を信じて痛い目にあったばかりです。
前書きがとても長くなりました、ということで特性をきっちりと測定してみました。
▼測定したのはこの3種
左から、ダイソーの100円、ハワイ島のショッピングセンターで10ドルくらいで買った物、オウルテックの2.1A+2.1A(OWL-ADDCU2(*)-4A 1900円です。
▼USBコネクタから測定用の配線を引き出し
正確に測定するために電圧と電流測定端子を分けます。すずめっき線をくの字型に曲げて先端を測定用のコネクタにはんだ付けします。
この写真の黄色い線で電圧を測定します。白い線が繋がっている方が電流端子(まだ配線が全部済んでいません)で、この先に電子負荷と電流計を接続します。はんだ付けに一手間かかりますが、こういう接続にすれば配線抵抗の影響を受けない正確な測定が可能です。
▼測定風景
手前のツマミ付きの黒い物体は簡易電子負荷です。リップルを見るためにオシロで出力電圧を監視しています。この写真に写っていませんが、電源は直流安定化電源から13.6Vを供給しています。
測定結果は以下の通りです。
▼ダイソーの100円チャージャーの特性
0.7Aくらいしか電流が取れません。
▼ダイソーのリップル
これはひどい、0.5Aくらい流すとリップルが0.5Vもあります。出力のコンデンサをケチッているんでしょうね。はっきり言ってこれはゴミです。まあ部品の剥ぎ取り用くらいには使えます。
▼現地のショッピングセンターで買った物
公称の1Aは出ず、最大出力は0.8Aくらい。リップルは50mVくらいでまあ問題無いレベルでした。
▼オウルテックの2.1A+2.1A
2出力ありますが、測定は片側のみです。2.3Aまでは問題なく出力が出ることが確認出来ました。それ以上は測定に使った安定化電源の出力に電流制限がかかってしまうので測定出来ませんでしたが、ともかく公称値の2.1Aは問題無く出ることが確認出来ました。流石はオウルテックです。
ということで、測定結果報告はここまでです。ちゃんとしたブランドの物は性能もちゃんとしているという、という至極まっとうな結果になりました。
ちなみに、この記事では触れていませんが、USBの充電用のケーブルも重要です。いい加減な物を使うと電流がさっぱり流れくなるので要注意です。
▼ダイソーのカー用USBチャージャー
1000mA/DC5Vと表示されていていますが、これがとんでもない食わせ物。実際には0.4Aくらいしか取れないため、タブレットを充分に充電することが出来ませんでした。
もう少し正確に言うと、使ったタブレットはNexus7(2012)で、これを動かすには0.8Aくらいの電流が必要です。しかしチャージャーからは0.4Aしか供給されないので差し引き0.4Aはバッテリーからの持ち出しになってしまいました。充電用のケーブルを繋いでいるのにバッテリー残量が減っていくのはとても残念な状態。広いハワイ島では一日のドライブ時間が6時間を越えることもあるので、うちのバッテリーのへたったnexus7がバッテリー切れになりそうなことも発生しました。
ということで、現地のショッピングセンターでもう少しマシと思える物を買って急場をしのぎました。
▼現地で買ったカーUSBチャージャ
ということで無事に旅行を終えました。やっぱりちゃんとしたカー用のUSBチャージャーが必要だよな、ということで帰国後に買ったのがこれ。
▼オウルテックのカーUSBチャージャー
出力は2.1A+2.1Aです。
ところで、オウルテックはPC用の電源で高性能が有名な会社だったと思うのですが、まてよオウルと言えばフクロウのこと。かつて悪名をはせた動物電源のことが頭をよぎります。それに100円ショップのチャージャーの1000mA/5Vという表示を信じて痛い目にあったばかりです。
前書きがとても長くなりました、ということで特性をきっちりと測定してみました。
▼測定したのはこの3種
左から、ダイソーの100円、ハワイ島のショッピングセンターで10ドルくらいで買った物、オウルテックの2.1A+2.1A(OWL-ADDCU2(*)-4A 1900円です。
▼USBコネクタから測定用の配線を引き出し
正確に測定するために電圧と電流測定端子を分けます。すずめっき線をくの字型に曲げて先端を測定用のコネクタにはんだ付けします。
この写真の黄色い線で電圧を測定します。白い線が繋がっている方が電流端子(まだ配線が全部済んでいません)で、この先に電子負荷と電流計を接続します。はんだ付けに一手間かかりますが、こういう接続にすれば配線抵抗の影響を受けない正確な測定が可能です。
▼測定風景
手前のツマミ付きの黒い物体は簡易電子負荷です。リップルを見るためにオシロで出力電圧を監視しています。この写真に写っていませんが、電源は直流安定化電源から13.6Vを供給しています。
測定結果は以下の通りです。
▼ダイソーの100円チャージャーの特性
0.7Aくらいしか電流が取れません。
▼ダイソーのリップル
これはひどい、0.5Aくらい流すとリップルが0.5Vもあります。出力のコンデンサをケチッているんでしょうね。はっきり言ってこれはゴミです。まあ部品の剥ぎ取り用くらいには使えます。
▼現地のショッピングセンターで買った物
公称の1Aは出ず、最大出力は0.8Aくらい。リップルは50mVくらいでまあ問題無いレベルでした。
▼オウルテックの2.1A+2.1A
2出力ありますが、測定は片側のみです。2.3Aまでは問題なく出力が出ることが確認出来ました。それ以上は測定に使った安定化電源の出力に電流制限がかかってしまうので測定出来ませんでしたが、ともかく公称値の2.1Aは問題無く出ることが確認出来ました。流石はオウルテックです。
ということで、測定結果報告はここまでです。ちゃんとしたブランドの物は性能もちゃんとしているという、という至極まっとうな結果になりました。
ちなみに、この記事では触れていませんが、USBの充電用のケーブルも重要です。いい加減な物を使うと電流がさっぱり流れくなるので要注意です。