Arduino IDE が起動時にフリーズする時の対策
◆まえがき
Arduino IDE を起動しようとすると、起動画面を表示したまま固まってしまう現象が発生するようになってしまいました。特定のファイルとフォルダを削除すれば正常に起動出来るようになるのですが、その作業が結構面倒です。
そこでバッチファイルを作って作業を自動化したので、その内容を紹介します。なお、マシンはWindows10 pro です。
◆症状
Arduino IDE のアイコンをダブルクリックして起動すると。
・起動画面で固まってしまう

上のような画面を表示したままフリーズしてしまいます。(画面左下に起動中・・・ と表示しています)
このプロセスを止めようにも、タスクマネージャには出てこないので対処出来ません。仕方が無いので Windows を再起動してから試すと正常に動くようになるのですが、そんなこと毎回やってられません。
◆対策方法
1) Arduino IDEを 1.8.13へバージョンアップ
ネットを調べると、去年(2020年)の6月頃に同じ症状が多発していたようで、関連の記事がたくさん書かれています。この現象は Arduino IDE の不具合が原因で発生しているようで、IDEを 1.8.13 にバージョンアップすれば直るらしいです。ということで、早速やって見たのですがだめでした。
ちなみに、本件に関する Arduino forum の公式コメントはこちら
2) 特定のファイルとフォルダの削除
もう一つの対策方法として、C:\Users\*****\AppData\Local\Arduino15 フォルダ内の、ファイル package_index.json とフォルダ cache を消す方法があるようです(***** はwindows のユーザー名)。その通りやってみると問題は解決して、正常に起動できるようになりました。但し効果は一時的です。
ともかくこの方法でしのいでいるのですが、毎回この操作をやるのは面倒です。
◆対策用のバッチで処置
こういう定型作業は自動化すれば良いので、以下のようなバッチを作ってみました。
・DOS窓

伏せ字が多くて見づらいですが、ご容赦を。実行した処理の内容が見えます。
◆まとめ
DOSコマンドを使うのはうん年ぶりで、文法をすっかり忘れてしまっていたので、調べながらやりました。
それにしてもこの問題は Arduinoの1.8.13 にバージョンアップすることで解決するらしいのに、なんで今でも問題が起こるのか不思議です。ちなみに、この問題は ESP32 を使う時だけに発生するような気がします。ボードの定義あたりにバグが潜んでいるのかも知れません。あるいは私の環境のどこかに傷が付いているのかも知れません。
Arduino IDE を起動するのは何か閃いて、そのアイディアを試したい場合が多いと思います。そんな時に IDE が起動出来ないと、全然別の面倒臭い作業を強いられる訳で、これではせっかくのアイディアを試す気が失せてしまいます。このバッチがあればそういう悩みを少しは改善できるのではないかと思います。
Arduino IDE を起動しようとすると、起動画面を表示したまま固まってしまう現象が発生するようになってしまいました。特定のファイルとフォルダを削除すれば正常に起動出来るようになるのですが、その作業が結構面倒です。
そこでバッチファイルを作って作業を自動化したので、その内容を紹介します。なお、マシンはWindows10 pro です。
◆症状
Arduino IDE のアイコンをダブルクリックして起動すると。
・起動画面で固まってしまう

上のような画面を表示したままフリーズしてしまいます。(画面左下に起動中・・・ と表示しています)
このプロセスを止めようにも、タスクマネージャには出てこないので対処出来ません。仕方が無いので Windows を再起動してから試すと正常に動くようになるのですが、そんなこと毎回やってられません。
◆対策方法
1) Arduino IDEを 1.8.13へバージョンアップ
ネットを調べると、去年(2020年)の6月頃に同じ症状が多発していたようで、関連の記事がたくさん書かれています。この現象は Arduino IDE の不具合が原因で発生しているようで、IDEを 1.8.13 にバージョンアップすれば直るらしいです。ということで、早速やって見たのですがだめでした。
ちなみに、本件に関する Arduino forum の公式コメントはこちら
2) 特定のファイルとフォルダの削除
もう一つの対策方法として、C:\Users\*****\AppData\Local\Arduino15 フォルダ内の、ファイル package_index.json とフォルダ cache を消す方法があるようです(***** はwindows のユーザー名)。その通りやってみると問題は解決して、正常に起動できるようになりました。但し効果は一時的です。
ともかくこの方法でしのいでいるのですが、毎回この操作をやるのは面倒です。
◆対策用のバッチで処置
こういう定型作業は自動化すれば良いので、以下のようなバッチを作ってみました。
echo Arduino IDE 起動不良の原因となっているファイルとフォルダを削除これを、ファイル名 「Arduino起動不能対策.bat」 とでも名付けて保存しておきます。あとは、ファイルエクスプローラからこのファイル(バッチファイル)をダブルクリックすると。DOS窓が開き、その中で一連の作業が自動的に実行されます。最後の pause で処理を一旦止めているので処理内容が確認出来るようになっています。
cd C:\Users\******\AppData\Local\Arduino15
del package_index.json
rmdir /s /q cache
pause
・DOS窓

伏せ字が多くて見づらいですが、ご容赦を。実行した処理の内容が見えます。
◆まとめ
DOSコマンドを使うのはうん年ぶりで、文法をすっかり忘れてしまっていたので、調べながらやりました。
それにしてもこの問題は Arduinoの1.8.13 にバージョンアップすることで解決するらしいのに、なんで今でも問題が起こるのか不思議です。ちなみに、この問題は ESP32 を使う時だけに発生するような気がします。ボードの定義あたりにバグが潜んでいるのかも知れません。あるいは私の環境のどこかに傷が付いているのかも知れません。
Arduino IDE を起動するのは何か閃いて、そのアイディアを試したい場合が多いと思います。そんな時に IDE が起動出来ないと、全然別の面倒臭い作業を強いられる訳で、これではせっかくのアイディアを試す気が失せてしまいます。このバッチがあればそういう悩みを少しは改善できるのではないかと思います。