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ダイソーのCOBホルダーライト、電源スイッチ改造編

◆まえがき
前回の記事の続き、今回は電源スイッチを改造して使い易くします。

・このライトを改造します
20211028IMG_3230.jpg

◆改造前の電気特性
改造の話の前に、前回の記事に書ききれなかった特性グラフを掲載しておきます。

・入力電圧(電池電圧)vs 入力電流
電池電圧 vs 入力電流
ライトを点灯させた状態の電池から流れる電流です。なお、横軸は電池電圧(以下共通)

・入力電圧(電池電圧)vs 待機時入力電流
電池電圧 vs 待機時電源電流
電源OFF状態の電池電流です。電源を切ってもこのグラフに示す電流が流れます。電池電圧が下がると流れる電流が増えるという、意地悪な特性になっています。

・入力電圧(電池電圧)vs LED電流
電池電圧 vs LED電流
LED電流 = LED の明るさと考えて良いと思います。LED電圧は約2.8Vだったので、電池電圧1.5Vの時のLEDの入力は約0.42W (2.8V*0.15A) となります。
入力電圧 1.5V付近で15mA程度の不連続な変化があったのですが、再現性が悪かったので代表値でプロットしています。波形歪みなどの影響で制御の安定点が割れていたのではないかと思います。

以上が前回の記事の補足情報でした。以下、いよいよ改造の内容です。

◆電源スイッチの改造
・改造の目的
下記の問題点を解決するために改造を行うことにしました。
1) OFFにしていても電池を消耗し、1ケ月で電池が空になる。
2) プッシュスイッチを押す毎に、LEDを全点灯→半点灯→点滅→OFFと変化するが、全点灯だけで充分。消灯させるのに3回ボタンを押すのは面倒。

改造方法
昇圧回路だけ残しライトコントローラーのICを取り外してしまいます。

・改造後の回路図
改造後の回路
昇圧コンバーターの出力をLEDに直結するように改造します。改造前の回路図は前の記事参照ください。
電源スイッチはプリント基板のパターン形状などを考慮し、電池のマイナス側に置くことにしました。

・改造前
改造前
右のプッシュスイッチと下の6ピンのSOPを取り外します。

・改造中
改造中、部品取外し
不要な部品を取り外した状態です。

・改造後
改造後
回路図通りになるように、パターンカットや配線を行います。スライドスイッチは3Pの小型の物で、リードだけでスイッチ本体を支えることになるので、リードは3つ全部はんだ付けしはんだも多めに盛っておきます。このプリント基板はしっかりとした銅箔が使われていたので強度的には大丈夫そうです。(安物基板だと銅パターンが極薄だったり接着力が弱かったりします)

ケースの穴とスイッチのレバーの位置が合うようにスイッチのリードを曲げてはんだ付けする必要があります。

◆改造後の外観
20211028IMG_3227.jpg
左が改造後、右は改造前の状態です。

◆まとめ
この改造で使い易くなりました。使わない時の消費電流はゼロなので、電池の消耗を気にしなくても良くなりました。というかこれって当たり前の仕様だと思います。

ライトコントロールICを外したのでロスが減ったのだと思いますが、LEDが少し明るくなりました。照度計が無いので定量的な比較は出来ませんが、電池電流が650mA@1.5Vに増加しているのでたぶん20%くらい光量が増えていると思います。

これでライトの回路は納得出来る状態になったので、接写撮影用のライト作りを始めたいと思います。でもいじり難い形をしているので、さてどうした物かと思案中です。
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