モバイルバッテリーのリチウムイオン電池を交換
◆まえがき
ダイソーで買った300円のモバイルバッテリーの容量がほとんど無くなってしまったので、中の電池を交換しました。
◆モバイルバッテリー
5年くらい前にダイソーで買った物で値段は300円で、2000mAhと表示がある物です。
最近出力の容量測定を行うと583mAhしかありませんでした。表示容量の2000mAhは電池容量を表わしているので、出力にはその2/3の1300mAhくらいは出て欲しいのですが、もう全然ダメです。
中身は保護回路無しの単セルの18650のリチウム電池です。(電池の保護回路はコンバーターの基板に入っています)
◆電池交換
・中身を取り出し
下の茶色の電池に交換します。AliExpressで買った単セル18650のリチウム電池です。
容量はこのツイートの
AliExpressで買った公称3000mAhの単セルリチウム電池の容量測定結果が出た。実測で2500~2700mAh(0.25C放電)で、まあこんなもんでしょう。少なくとも不良品では無さそう。
— ラジオペンチ (@radiopench1) October 27, 2022
それにしても4本買って送料込みで2357円で随分高くなりました。 pic.twitter.com/938evQXDCw
No2で、実測で2503mAhあった物を使いました。
・タブ溶接(マイナス側)
電池にはんだ付けする訳にはいかないのでニッケルリボンをはんだ付け。
・タブ溶接(プラス側)
この作業のために電池タブ溶接器を用意しておきました。
◆容量確認
念のためにArduinoで作った容量測定器で出力電流0.5A(負荷抵抗10Ω)で確認すると、
出力容量は1664mAでした。
◆まとめ
電池交換で新品(を上廻る)容量に復活しました。直せるものは直して使った方が良いと思います。
とこで、この話は修理としてはうまく行っているのですがコスト的には問題があります。交換用の電池の値段は575円(4個で2300円)もかかっていて、それだけでモバイルバッテリー全体の購入価格を上回っています。リチウム電池の配送費は高く、それに加えて最近の 円高 円安 で値段がえらいことになっています。日本の国際競争力の低下ってことなんでしょうね。
注意:この記事ではリチウム電池の交換を行っていますが、この行為にはいろいろなリスクを伴います。類似の行為を行う方は自己責任でお願いします。