ダイソーのCOBタッチライトでリングライトを作る(本体改造編)
◆まえがき
接写撮影用のライト作りの話の続きです。前回の記事ではダイソーのCOBホルダーライトを改造したのですが、電池を内蔵しているのでサイズが大きくて、固定するのに苦労しそうです。そんなことで、もっと良い素材は無いかと探したら、COBタッチライトという物があったのでこれを改造してみることにしました。
・COBタッチライト

リング状にLEDが16個配置されています。最終的にはリングの内側をくりぬいてドーナッツ型のライトを作るのが目標です。
◆内部の構造
・LED基板

アルミ板に回路が乗っていて、背後は電池ボックスです(単四x3本)。
・直結で点灯テスト

基板を外して外部電源で点灯させているところです。16LEDなのでかなり明るいです。
・回路部
配線を追って見ると下記のようになっていました。

1層基板なので配線を交差させることが出来ないので、ややこしい配線になっています。この写真では判り難いので回路図を書いてみます。
・回路図

余計判り難くなった感じですが、配線の形を出来るだけ反映して書くと上記のようになっています。
パラに接続した16個のLEDを4.7Ωの電流制限抵抗を使って光らせるようになっています。
スイッチの信号を6ピンのSMDのICで受けてLEDのON,OFFを行なうようになっています。
LEDを全部同じ向きに実装出来るように設計されているので、パターンの引き回しがややこしくなっています。なお、上図はLEDを四角形に配置していますが、実際には円形に配置されています。
◆内部の回路を切り抜く
リングライトを作りたいので中をくり抜く必要がありますが、単純に穴を開けたのでは線が切れてしまって光らなくなります。そこで、
・ジャンパーワイヤで接続

中をくり抜いても大丈夫なように、ジャンパーワイヤで接続しておきます。配線はポリウレタン線をはんだ付けして行い、保護用にUVレジンを塗っておきました。
・くり抜き

ドリルで小穴をいっぱい開けて中抜きしました。赤矢印部ににはジャンパーワイヤーがありますが、そのギリギリまで穴を拡げておきました。
◆完成
・裏面

3Ωの抵抗をLEDの両側に入れて合計6Ωの電流制限抵抗とし、USB電源の5Vで点灯させることにしました。これで電流は約0.3Aになり、LED1個当たりの電流は18mAとなります。
抵抗を2つに分けたのは1つ当たりの消費電力を下げるためです。なお、抵抗は放熱のためにアルミ基板にUVレジンで接着しておきました(絶縁のために収縮チューブを被せています)
・リングライト完成

・おまけ

本体にはフタ付きの単四電池3個用の電池ボックスが付いているので、カッターで切り取って回収しておきました。せこいですが何かの時に役に立つでしょう。
◆まとめ
リングの穴径が24mmくらいしか無いのでサイズの大きなレンズには使えませんが、スマホや小型のデジカメなら大丈夫です。何しろ安く作れるので、暇な時に作っておくと良いと思います。
次の記事ではデジカメに取り付け易くして、実際に接写撮影を行った結果を紹介する予定です。
接写撮影用のライト作りの話の続きです。前回の記事ではダイソーのCOBホルダーライトを改造したのですが、電池を内蔵しているのでサイズが大きくて、固定するのに苦労しそうです。そんなことで、もっと良い素材は無いかと探したら、COBタッチライトという物があったのでこれを改造してみることにしました。
・COBタッチライト

リング状にLEDが16個配置されています。最終的にはリングの内側をくりぬいてドーナッツ型のライトを作るのが目標です。
◆内部の構造
・LED基板

アルミ板に回路が乗っていて、背後は電池ボックスです(単四x3本)。
・直結で点灯テスト

基板を外して外部電源で点灯させているところです。16LEDなのでかなり明るいです。
・回路部
配線を追って見ると下記のようになっていました。

1層基板なので配線を交差させることが出来ないので、ややこしい配線になっています。この写真では判り難いので回路図を書いてみます。
・回路図

余計判り難くなった感じですが、配線の形を出来るだけ反映して書くと上記のようになっています。
パラに接続した16個のLEDを4.7Ωの電流制限抵抗を使って光らせるようになっています。
スイッチの信号を6ピンのSMDのICで受けてLEDのON,OFFを行なうようになっています。
LEDを全部同じ向きに実装出来るように設計されているので、パターンの引き回しがややこしくなっています。なお、上図はLEDを四角形に配置していますが、実際には円形に配置されています。
◆内部の回路を切り抜く
リングライトを作りたいので中をくり抜く必要がありますが、単純に穴を開けたのでは線が切れてしまって光らなくなります。そこで、
・ジャンパーワイヤで接続

中をくり抜いても大丈夫なように、ジャンパーワイヤで接続しておきます。配線はポリウレタン線をはんだ付けして行い、保護用にUVレジンを塗っておきました。
・くり抜き

ドリルで小穴をいっぱい開けて中抜きしました。赤矢印部ににはジャンパーワイヤーがありますが、そのギリギリまで穴を拡げておきました。
◆完成
・裏面

3Ωの抵抗をLEDの両側に入れて合計6Ωの電流制限抵抗とし、USB電源の5Vで点灯させることにしました。これで電流は約0.3Aになり、LED1個当たりの電流は18mAとなります。
抵抗を2つに分けたのは1つ当たりの消費電力を下げるためです。なお、抵抗は放熱のためにアルミ基板にUVレジンで接着しておきました(絶縁のために収縮チューブを被せています)
・リングライト完成

・おまけ

本体にはフタ付きの単四電池3個用の電池ボックスが付いているので、カッターで切り取って回収しておきました。せこいですが何かの時に役に立つでしょう。
◆まとめ
リングの穴径が24mmくらいしか無いのでサイズの大きなレンズには使えませんが、スマホや小型のデジカメなら大丈夫です。何しろ安く作れるので、暇な時に作っておくと良いと思います。
次の記事ではデジカメに取り付け易くして、実際に接写撮影を行った結果を紹介する予定です。
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