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テクトロのアナログオシロ 2465Bの修理

 買ったばかりの中古のアナログオシロ、テクトロの2465Bが壊れちゃいました。
 症状としてはCRTに何も表示しない状態。ただスイッチやランプ表示は正常に反応するしパワーオン後のセルフチェックもパスしている(LEDの点灯パターンで判る)。つまりCRTだけおかしくなった状態。

 まあ、オークションでジャンクとして出品されていた物なので自分で解決するしかありません。

▼修理のために分解
テクトロ 2465B 分解

 壊れた瞬間を見ていないのでどんなふうに表示が消えたのか判らないです。猛暑の日、エアコンを入れてない部屋で波形を出しっぱなしにして放置。2時間くらいして見に行ったら、あれ!表示してない。orz
 どうもこの暑さが原因になった気がしますが、プロが使うテクトロのオシロがこれくらいの暑さで壊れるとは情けない。

 救いはサービスマニュアルがあること(US Tektronixのサイトでダウンロード出来ます)

 現象から判断するとCRTかそのドライブ回路が怪しいので、そのあたりをチェック。

▼高圧ユニット
テクトロ2465Bの高圧電源
 このあたりが一番怪しい。

 安全対策として点検中はミノムシクリップで高圧をアースに落としています。この基板では+15kVと-1.4kVを発生させているので、電源が切れていてもむやみに触るのは危険です。

◆以下は点検と修理の経過です
・高圧ユニットの電源入力(-15V)のヒユーズ(0.75A)切れを疑ったが、問題無し。
・高圧発生用のブロッキングオシレータの発振もOK。
・CRTのソケットを抜いてヒーターの導通を確認したらこれもOK。もしヒーターが断線していたらアウトだったのでよかった!

▼CRTのピンとソケットまわり
2465BのCRTソケット部

 CRTのソケットを挿して電源を入れてみると、なぜか正常に波形が出るようになってる。

・ソケットの接触不良が原因か、ということで、CRTのピンをゴシゴシと清掃。うーーん、このソケットが接触不良になるとは考えにくいんだけど。

・CRTのソケットの配線(テフロン被覆線)を見るとあちこち凹んでる個所がある。どうも背面のアルミのソケットカバーで強く押されて出来たみたい。ここは -1400Vの電圧がかかるので配線の被覆が薄かったりピンホールがあったりするとアウトの場所。

・CRTソケットと高圧基板の間はコネクタを経由して数本の線で接続されています。この配線に一回転ひねりが入った状態になっていて、配線が重なり合っています(上の写真をよく見ると判るかも)。
 その結果CRTのアルミカバーで配線が圧迫される状態。ちなみにこのカバーはトルクスのネジ3本で固定するので、とても大きな力で配線を圧迫することになります。

・ならば、自然な配線の流れになるように高圧基板側のコネクタを360度ひねって差し替え、配線をすっきりさせてやる。こうすればCRTカバーで配線が圧迫されることもなくなります。
 最初からこういう風に配線すべきで、ひょっとしたら作業ミスによる初期不良かもしれないです。

▼配線修正後
テクトロ2465BのCRTソケット部 修正後
 CRTソケットの配線のねじれが無くなりすっきりしました。この写真で判るかな? 左下がアルミ製のCRTのソケットカバーです。

 ということで正常な状態に戻りました。凹んでいた配線が気掛かりですが、ある程度の距離で配線が離れていれば空気の絶縁でたぶん大丈夫でしょう。

◆まとめ
 CRTのソケットの接触不良の可能性もありますが、どうも配線のフォーミングが悪くて、配線が背面のCRTのソケットカバーで圧迫されることで、ショートかリークが発生したのが原因だったみたいです。

 先日の猛暑の日に壊れたのは高温による配線被覆の軟化、もしくは熱膨張による構造寸法の変化の影響で問題が顕在化した、と考えると辻褄が合います。

 しばらく様子をみる必要はありますが、とりあえず修理完了です。直ってよかったーー。(^_^)v

【追記】
 約2ケ月後に同じ症状が再発。Z軸をドライブしているハイブリッドICの交換で修理完了となりました。
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tag : Tektronix オシロスコープ 故障 高圧 配線

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No title

無事、復活できたようで何よりです。
いやー、オシロは、いろいろ遊べて奥が深いです。

それより、例のモノがオクで高騰してます。どうやら、みんな目的は同じようですね。
ラジオペンチさんところのアレが影響しているのかも?! (笑)

Sunday Gamerさん、おはようございます

コメントありがとうございます。アレって何だろう?

もし位相差を測定したいのでしたら、デジタルオシロを使って1PPS信号でトリガかけ、10MHz信号との位相差を測ればいいような気がします。
この測定、アナログオシロでは絶望的に難しいですが、デジタルオシロなら簡単なはずです。しかも位相差が数値で表示できる。
但し1秒毎に10ns以上の位相の変化があると何やってるか判んなくなります。その場合は、

もし10MHz以外に10kHzの信号とかがあればそれを使う。
ファンクションジェネレーターに入力周波数を1/Nにする機能があればそれを使うとか、
ジッタとか大きくてヤバイかもですが。

誤記訂正

>但し1秒毎に10ns以上の位相の変化があると何やってるか判んなくなります。その場合は、

これ、100nsの間違いでした。 1/10MHz=100ns

No title

>もし位相差を測定したいのでしたら、デジタルオシロを使って1PPS信号でトリガかけ、10MHz信号との位相差を測ればいいような気がします

それです。

二つの信号周期を比べる位相差の観察は、今、本を見ながら、いろいろやってます。すごくおもしろいです。

No title

初めまして。私も2465Bを持っていて、電源部の予防保全をしたいと思っていrます。サービスマニュアルの通りにビスを外しても電源部が取り外せないと悩んでいるのですが、もしかしてメインボードを外してからでないと電源部は外れないのでしょうか? 壊しても困るしと悩んでおります。助言いただければ嬉しいです。

CPU.BACHさん、おはようございます

コメントありがとうございます。

電源部ですか。マニュアルを見るとA1A2とA3の基板ですよね。でも、すみません、私はそこを分解したことが無いので判らないです。

でも、メインボードを外さないと電源が外れないような設計にはなってないと思います。

ちなみにヤフオクにこんなのが出ててパーツ売りされてる方がいます。
http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n113861714
この出品者はテクトロのオシロ修理のエキスパートだったと思います。買う気があるならこの方に質問するのが一番確実だと思います。

ありがとうございました。

はい、A2とA3です。丸ごと分解なさったのかと思い、質問させていただきました。失礼しました。もう少し悩んでみます。
仮に代替品を確保しても、分解できないことには交換のしようがないですね。
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