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LPS25Hを使った気圧高度計、ケースに入れて製作完了

 STマイクロの気圧センサLPS25Hを使った気圧高度計作りに取り組んでいましたが、とりあえず完成しました。

▼完成した気圧高度計
気圧高度計
 もう少し小型のケースに入れたかったのですが、私の実力ではこれくらいが限界です。

 グラフィック液晶を使って高度(標高)を大きなフォントで表示させています。ちなみにこのG-LCDはaitendoの今年(2015年)の福袋に入っていた物です。

 右側のつまみはロータリーエンコーダーで、これをカリカリ廻して海面気圧(P0)を入力します。P0の値はQNHでも表示しているので飛行場のATISを聞いて入力することも出来ます。

▼液晶画面
FSTN液晶
 これは試作時に撮った写真ですが、こんな表示になっています。

▼回路図(クリックで別窓に拡大)
LPS25H気圧高度計の回路図

 試作の頃の回路と比べて以下を改良しました。
 ・CPUを3.3Vで動かすことでレベル変換回路を省略
 ・CPUのクロックは内部8MHzを使って外付けの水晶を省略(要ヒューズ設定)

 3.3V化に伴い電源も簡単になって、電池一本と昇圧コンバーターだけで済ませることが出来ました。今回使った秋月の3.3V出力コイル一体型昇圧DCDCコンバーター(M-08618)は小型で軽負荷時の消費電力も小さいのでなかなか具合が良いです。

 LPS25H気圧高度計のスケッチはこちら
 
▼基板
基板
 コネクタで基板を本体から分離出来るようにしました。左の6ピンのモジュールがDCDCコンバーター、右の8ピンのモジュールが気圧センサー(LPS25H)、手前の28ピンのICがCPU(ATmega328P)です。

▼配線面
はんだ面
 赤色が電源、裸線と透明がGND、青色のが信号で配線しています。

▼ケース内の配線中
ケース内配線中
 完成まであと少しの状態です。まだ液晶は固定していません。ケースはタカチのSW-75です。(ケースサイズは 75x50x30mm)

▼製作完了
配線完了
 液晶はホットボンドで固定しています。外す必要が発生した場合は、、その時に考えます。w

 3.3V/8Mhz駆動にして消費電流が大きく減ったので単4電池一本で動かすことが可能になりました。電池電流はバックライト点灯無しで約30mAだったので、20時間以上は動くはずです。

▼操作スイッチまわり
LPS25H気圧高度計の外観
 右側面にスイッチを集めてあります。写真左から順に
 ・電源/モードスイッチ (OFF/ON/バックライトON)。
 ・電源表示ランプ(ロータリーエンコーダ操作で点滅します)
 ・海面気圧入力用ロータリーエンコーダ

 コンパクトなケースに気圧高度計として必要な最低限の機能を入れてみました。これをポケットに入れてあちこち歩き回ると、高度の変化と、天候の変化に伴う気圧の変化が直接判って面白いです。
 
 なお、ロータリーエンコーダーをいじった場合、ごくまれに気圧の測定結果が30hPa程度上がってしまう現象が出ています。何も操作しなければこの現象は発生しないし、電源を入れ直せば直るので致命的では無いですが、あまり面白くありません。対策方法が判ったら修正記事を書こうと思います。
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No title

無事、完成おめでとうございます。
3.3Vのボタン電池で、何とか、フリスクケースに収まらないかと
考えてしまいます。

AVRは、未挑戦ですが、PICと、同じような感じで、書き込み等、
出来るのでしょうか?

akioさん、おはようございます

コメントありがとうございます。
ボタン電池で小型に作ってみたいですね。ただそのためには、うんと省エネにするのと、CPUもQFPのパッケージにしないといけなくてかなりハードルが高いです。

書き込みに関してはPICと変わらないはずです。私のようにArduino UNOで書いてそのCPUを引っこ抜いて使うやり方なら、ライターも不要です。

密集してますね。

こんばんは。久しぶりに書込させいいただきます。
とてもコンパクトに纏められていますね。素晴らしい。
ラジオペンチさんの、初代LEDストロボスコープも格好いいです。私はラジオペンチさんのarduinoのスケッチで色々な電子工作しましたが、液晶などケースに取り付けるのが難しくて、ほとんどプラケースにそのまま入れて使っています。今は、3Dプリンターを使って自分でケースまで作ってしまう時代なですよね。凄い時代です。

現在、ラジオペンチさんの、気圧ロガーのスケッチで勉強中です。このスケッチから、いろいろな応用が出来て助かります。RTCのタクトスイッチでの時刻合わせ、EEPROMに校正用データ保存、画面切り替えなど、沢山参考になります。特に移動平均のテクニックは目から鱗でした。まだまだ、難しくて理解出来てないところがありますが、活用しようと思います。

re:密集してますね。

hiroさん、おはようございます。

いろいろと試していただいているようで嬉しいです。

こんなふうに電池で動く小さな物には不思議な魅力があるので、可能な場合は出来るだけ小さくて、しっかりと作るようにしています。

製作しました!

こんにちは。
全部、真似して、作りました^_^;
CPUの上に、液晶を持ってくる配線で、何とか、タカチのSW-65に、納めることが出来ました。
海面気圧補正を、エンコーダで、修正するのは、ナイスですね。
欲を言うと、ワンプッシュで、0m修正するようにすると、その位置からの、移動行動が、判るので、面白いかもしれないです。

電源ランプは、気圧センサーの、LEDの位置に、ケースに、穴を開けて省略です。

ケースを含めて、モノにするっていうのは、面白いですね^_^

re:製作しました!

akioさん、コメントありがとうございます。

製作成功おめでとうございます。
そうやって第三者の方に作っていただくと嬉しいです。
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