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格安デジタルオシロ DSO-SHELL (DSO150) のレビュー(組立編)

 DSO shell (DSO150)というデジタルオシロキットを買ったのでその内容につきまとめておきます。なお、今回の記事は組み立てと動作確認まで。次回以降で、性能確認、内部回路解析などを行う予定です。
 なお、なおこの製品(DSO Shell (DSO150) Oscilloscope DIY Kit)のメーカーのサイトはこちらです。

 話の順序を無視して、どんな物かというと、

▼DSO-SHELL (DSO150) の完成した状態
DSO shell完成
 1-ch 100kHzの2.4インチカラー液晶オシロで、現時点の価格は22.8ドルです。

 以下、購入に至る経緯から時系列で話を進めます。

 nekosan さんが書かれている PIC AVR 工作室ブログの、2017/1/7の記事で、「シェル付きオシロキット」という記事に格安のデジタルオシロが紹介されていました。内容を見るとすごく良さそう、それに安い! 以前からデジタルオシロが欲しかったのでAliExpressでポチリました。

 nekosanの記事にはTrump Tools というストアがリンクされていましたが、私が買ったのはNumerous creation Store というストアです。違うストアで買うつもりは無かったのですが、AliExpressのサイトをウロウロしていてポチったら、後で違うストアだったことに気付きました。
 ちなみに私が買ったのはこれです→https://ja.aliexpress.com/item/Orignal-JYE-Tech-DS0150-15001K-DSO-SHELL-DIY-Digital-Oscilloscope-Kit-With-Housing/32758872111.html
 ところで nekosan さんが紹介されていたストアに比べて私が買ったストアの注文数がかなり少ない(約1/4)ことに後で気付きました。注文数はそのストアの安心感を示していると思うので、ちょっと後悔していました。

 そんなことで少し不安な気持ちで待っていると、思いがけない速さで荷物が到着。なお、注文は1月9日で荷物到着は1月17日です。旧正月になっちゃうと絶望的に遅くなるはずなので、その前に届いて良かったです。

▼DSO Shell 到着
到着
 いつものゴミ袋で来ると思っていたら、割とこざっぱりした封筒で来ました。中の段ボール箱はメーカーであるJYE社の箱のままだと思います。

▼中身
中身
 ネットで見かけた写真と同じ物が入っていました。まあ当たり前ですが、ほっとします。

 組立は詳しいマニュアルが入っているのでその通りにやればOKです。回路図がある程度読めないと、トラブった時に困るかも知れません。なお、添付されていたマニュアルなどの資料と同じものはネットから入手出来るので、購入前に検討することが出来ます。

 以下、写真多めで私が気付いたポイントをレポしていきます。

▼デジタル基板
デジタル基板 液晶
 カラー液晶が接続されていて、この状態でSTM32F103c8のマイコンとして動作可能だそうです。

▼液晶接続部
液晶の裏側
 本体とはフレキ基板で接続されています。この状態にするには、フレキを傷めないようにそっとやらないといけません。

 以下、マニュアル通りに作業を進めるだけです。

▼デジタル基板動作確認
DSO shell デジタル基板動作確認
 デジタル基板だけの状態でブートして動作確認できます。もしここで何も動かないようだと深刻な事態ですが、ちゃんと動いて良かったです。ちなみにこの時の消費電流は80mA@9Vでした。

▼抵抗のはんだ付け準備
抵抗を分類
 はんだ付けをする前に、抵抗を値の順に刺して整理しておきます。刺す台は何でもいいのですが、今回はスーパーの発泡トレイの裏側を使いました。この時、抵抗のカラーコードの向きを揃えて刺しておくと後で楽になります。

 アナログ基板には抵抗以外にいろんな部品を取り付けるのですが、全部実装が終わった状態が次の写真です。

▼アナログ基板完成(クリックで大きな写真)
アナログ基板完成
 この写真では見づらいですが、抵抗のカラーコードの向きを揃えています。カラーコードは上から下、あるいは左から右に向かって並ぶように取り付けると、後でメンテナンスする時に楽だし、見た目も綺麗になります。これ、いわばはんだ付けの行儀作法みたいなものです。なお、今回の基板のようにシルク印刷がある場合は、シルク文字の向きにカラーコードを合わせるべきでしょう。ともかく紙の文書と同じで、読み易く作るのがポイントです。

 一つ前の写真のようにあらかじめ抵抗の向きを揃えて準備しておけば、はんだ付けする時に迷わなくて済みます。あと、セラコンは極性が無いのでマーキングが読み易い向きに取り付けます。今回は手前からマーキングが読めるように揃えました。

▼デジタル基板完成(クリックで拡大)
DSO Shell 基板
 DSO Shell (DSO150) の基板の高解像度な写真がネットで見つからなかったので、ここに上げておきます。

 ロータリーエンコーダーの取り付け基板はたぶんこの写真の状態で正解だと思います。この基板の取り付けピンのはんだ付け位置でデジタル基板が固定される高さが決まるので、はんだ付け前に十分な確認が必要です。

 なお、全体の回路図はJYEのwebで公開されています。

▼ケースの嵌合調整
嵌合部の面取り
 このケースのモールドはエッジがすごく立っていて、少しのズレがあっても乗り上げてしまいケースが閉まりにくかったです。そこで、外観に影響の無い内側のエッジのコーナーを面取りしました。この写真は、円形のダボの入口コーナーを指で持ったドリルビットで面取りしているところです。

▼完成
オシロ動作確認
 アナログオシロにも同じ波形を入れて記念撮影。2.4インチの画面は小さいと思ったのですが、コントラストが高いのでけっこう見易いです。

▼自作のパルジェネと記念撮影
自作のパルジェネと、
 このペアがあれば便利そうです。(この写真のパルジェネの製作記事

 ということで、無事完成しました。

 電気的な性能などは別途記事にするつもりですが、現時点で特に気になった点は以下です。
1. プローブ調整用の0.1V信号にはオフセットが3.2Vくらいあってすごく使い難い。(勘違いかもしれないので後日再確認予定)
2. ロータリーエンコーダーのレスポンスが悪いようで、早く回すとゆっくり回した場合より進みが遅くなる。
3. たまにスパイク状のノイズが画面に出る。
4. エイリアシングが多い。

 長くなったので、続きは次の記事で。
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作法

楽しい記事、何時も読ませて頂いています。

半田付け(組み立て)の「作法」が全く同じなので、思わず「ほっこり」。

re;作法

Takaさん今晩は、私もそちらの記事いつも拝見させていただいてます。

こういう作法の話はけっこう大事だと思うのですが、最近は書かれた記事を見かけないもので、少し詳しく書いておきましたです。

No title

こんにちは。
アナログ基板の写真ありがとうございます。
HC4051がちょっとだけ斜めになってますね、動作に問題ないのでしょうが、ここらへんがチャイナな感じ。

DSO138の回路図が秋月にあるので(高解像度版)見比べてますが、DSO138で使っていたスライドスイッチをアナログスイッチに変えたようですね。
TL082/084では広帯域は期待できないと思います。
付け替えて広帯域化なんて出来れば面白いかも。

欲しいのですが、いろいろあって3月まで我慢します。
出来るかどうかわかりませんが。

edyさん今晩は

そうなんですよ、SMDのICが一つねじれて付いていたのが最初に気になりました。

このオシロの回路図はメーカーのサイトでpdfで公開されています。基板の写真を見ると興味を持たれる方も多そうなので、記事の本文にリンクを追加しておきました。

あと、アナログを広帯域化するとエイリアシングがもっと悪くなると思うので、LPFを入れた方がいい気がします。何か勘違いしている?

No title

ラジオペンチさん、こんにちは。

DSO-SHELLの詳細な解説、入力容量とか、レスポンス速度とか、とても面白いです。ありがとうございます。

ケースの加工、予想していたより精巧だったので、届いてからびっくりしました。
パッケージ全体としても、操作系にしても、値段からは想像できないできの良さって印象です。

FFTとか、PCとの連動(画像キャプチャ)とかも出来れば、申し分ないんですけどねぇ。

そういえば、DSO-138は、オペアンプ用の負電源生成回路、かなり無茶な感じに組まれてました。
(確か、NPNトランジスタのスイッチングでDC-DC回路を動かしていたんですが、そのトランジスタのベース端子が、メインCPUの矩形波出力波形を一旦デカップリングして、宙に浮いた状態でうごかして居たような…しかも、安定化もされていなかったり)

DSO-SHELLはどうかなぁ?と思って、たった今眺めてみました。
そしたら、この間aitendoで買ってきたICL7660(スイッチトキャパシタ)を使うように改善(?)されているようでした。(個人的にはかなりタイムリーなネタでした)

ぱっと見はかなり似ているんですけど、回路自体は、色々と見直しがなされているみたいですね。

nekosanさん、おはようございます

コメントありがとうございます。

nekosannさんからコメント頂けるとは光栄です。いつも記事拝見してます。

このオシロ、ちょっと回路の様子を見るのに重宝してます。据え置きタイプのオシロがありますが、ファンが廻ってうるさいし、ブラウン管が温まるまで波形が出ないんですよね。
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