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ミニオシロ、DSO Shell のファームバージョンアップ (V055)

 このあいだ買ったミニオシロの DSO Shell (DSO150) の新しいファーム (V055) が出ていたので、早速バージョンアップしてみました。

▼使用中のDSO Shell (DSO150)
DSO Shell (DSO150)

 実は、ファームのアップデートがあった時は、JYEのサポートのファームのページに情報が出る、あるいは DSO Shell のフォーラムでアナウンスがあると思っていました。ところがどちらにも通知無しで、DSO Shell の製品紹介のページの情報が修正されていて、新ファームの提供が始まっていました。

 DSO Shell のファームアップデート方法は、DSO Shell の紹介ページ(DSO Shell (DSO150) Oscilloscope DIY Kit) の中の、How to Upgrade firmware for DSO Shell というpdfの資料(以下 解説pdf)で詳しく説明されています。

 ちなみに以前同じ場所には DSO138 のファームアップグレード方法の資料が置かれていたのですが、いつのまにか DSO Shell のものと差し替えられていました。解説pdf の改版履歴によると、差し替えは2月23日頃に行われたようです。

 ファームアップデート方法はこの解説pdf に詳しく書かれているので、その通りに進めればOKでした。とは言っても多少気になる点などがあったので、ポイントを説明しておきたいと思います。

◆ファームアップデートソフト
 ファームの書き換えにはSTMicro からフリーで提供されている Flash Bootloader Demonstrator というソフトを使います。デモンストレーターという言葉が入っているので、ブートロダーの紹介ソフトかと思ったのですが、これがファーム書き込み用のソフトでした。

 解説pdf ではこのソフトを、本家の STmicro か JYE tech のいずれかから入手するように書かれています。やってみると、STmicro からダウンロードするためにはメアドなどの登録が必要みたいでした。メアドを登録するとたぶん後で余計なメールが来るようになって煩わしくなるはずなので、JYE tech からダウンロードしました。こっちだとメアドなどの登録など不要で、いきなりzip圧縮されたソフトが落ちてきました。
 ちなみに本家の STmicro だと v2.8 が入手出来るようですが、JYE tech からは一つ前のバージョンと思われる v2.7 になるようです。(この記事を書いている時点の情報です)

 以下は、解説pdf に書いてある通りに進めればいいのですが、要点を図で紹介します。

▼ジャンパーをショート
JP1,JP2
JP1 と JP2 をショートさせます。
 ハードウエアの準備として、JP1とJP2をショートさせます。上の写真の矢印部です。

▼シリアルポートへの接続
シリアルポート
 ここにUSBシリアルアダプタの信号を接続します。うちの DSO Shell は製作時にピンヘッダを取り付けておいたので接続は簡単です。なお、シリアルの信号レベルが 3.3V のアダプタが必要です。(保護抵抗が入っているので 5V でもたぶん大丈夫)

 ハードの準備が出来たらあとは Flash Loader Demonstrator を使ってファームの書き込みを行います。

▼警告メッセージ
警告メッセージ
 これは解説pdf に書かれていませんが、チップとの接続が確立すると上のようなワーニング画面が出ました。

 Remove Protection を押す、つまりプロテクトを解除しないと先に進めません。またプロテクトを解除するとチップ内のファームなど全ての情報が消されるようです。ファームを吸い出して簡単にコピー商品を作られたらたまったものではありませんから、海賊版対策なんでしょうね。とは言っても DSO Shell のファームは公開されています。

 ともかく Remove Protection ボタンを押してチップを初期化すると、その先の処理を進めることが出来るようになり、解説pdfの fig.6の状態になりました。

 続きは解説pdf に書かれている通りに進めればOKでした。くどいですが、 Remove Protection を押すと元のファームは消えてしまう(はずな)点です。もしファームのファイルを持っていないと DSO Shell は文鎮化してしまいます。(実際にやってないので推定です) ともかく新しいファームは事前に入手しておいて、中のデーターはエディタなどでざっと見ておいた方が安全です。

▼完了
ファームアップデート完了
 ファームの書き込みが完了すると上の画面になります。今回書いたファームのファイル名は、113-15001-055.hex でサイズは 43.93KB、書き込み時間は17秒でした。

 後はショートさせていたJP1とJP2を元に戻して組み立て直せば作業完了です。

▼アップデート前のバージョン (V054)
バージョン054
 これはアップデート前に撮影したものです。

▼アップデート後のバージョン (V055)
アップデート完了、V055
 ちゃんと -055に上がっています。LIBの末尾が -045に変わっていますがこの意味は判りません。

 ファームの修正内容は、Firmwares for DSO Shell に書かれていますが、V055では以下の3点の修正が行われたようです。
・50msより遅いレンジでトリガが掛からなかった問題の修正。
・画面右上に表示しているトリガの状態に、Holdoffを追加。Holdoffは一時的にトリガが無効になっていることを表す。
・0.1Vキャリブレーション信号に大きなオフセット(3.3V)がかかっていたバグの修正。

▼トリガホールドオフ表示の例
holdoff

2017/03/12追記
 この場所(矢印部)にはトリガレベルが電圧の値で表示されることがあったと思いますが v055では電圧表示機能はは無くなったようです。 


◆まとめ
 ということでファームのアップデートは完了しました。致命的な問題の修正では無いし、大きな機能が追加になる訳でもありません。ということで、余裕があればやっておいた方が良い程度のアップデートかも知れません。

 マイコン工作をやるにはUSBシリアルアダプタは必須ですが、使い慣れて信頼の出来るアダプタを持っていると、こういう初めてのデバイスに接続する時に安心です。実は配線を間違えて最初は Flash Loader Demonstrator がうまく動きませんでした。でも USBシリアルアダプタに問題は無いことが判っていたので、割と簡単にミスが発見出来ました。

 あと、こんなことでも無ければSTM32のファーム書き込みなんて、やるチャンスは無かったでしょうから、良い経験をさせてもらいました。
関連記事

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参考になります。

はじめまして。検索でたどり着きました。
DSO138のファーム更新記事は多いのですが、DSO150の記事は少ないので助かっています。

Flash Loader Demonstrator で通信を開始しようとするときに
No responseと言われてしまい、困っています。

始め、TXとTX、RXとRXを接続しており
TXとRX, RXとTXを接続したのですが、やはりNo responseです。

記事以外で、困ったところ、つまづいたところなどありましたら教えて下さい。

re:参考になります。

炒飯さん、こんにちは

お尋ねの件ですが、うちUSBシリアルアダプタを接続して Flash Loader Demonstrator を起動してみました。とは言ってもDSO Shell への接続は無しです。

No responce from the target, the Boot loader can not ・・
というエラーが出ました。デバイスと通信出来ていないみたいですね。

ボーレートなどのシリアルの通信条件が合っていない気がしますが、どうなんでしょう。

この記事の終わりのあたりに書いたような方法で、
http://radiopench.blog96.fc2.com/blog-entry-714.html
DSO Shellとシリアル通信が出来ているか確かめてはいかがでしょう。

確認手順

ご回答ありがとうございます。

ご提案頂いた方法は昨日試してみました。

USB-UART変換機のTXとDSO150のRX
USB-UART変換機のRXとDSO150のTX
を接続した状態で、JP1, JP2のショートをやめ
Tera term を立ち上げて、該当するCOMポートでターミナルを立ち上げた状態にし(このときはまだターミナルは真っ白)
DSO150の電源を投入しました。

正常に通信が出来ていれば、ターミナルに文字列が流れてくると思ったのですが、何も出てこず、ターミナルは真っ白のままでした。

ボーレートについては、JYE社のpdfの通り、115200としました。
データビットは8
パリティは偶数(Even)
としています。

下記2つは、JYE社のpdfに情報がないため初期値
ストップビット:1
フロー制御:なし
としました。

re:確認手順

早速ですが、
DSO Shell をブートした時にシリアルに流れるメッセージが見えないということは、シリアルポートの接続に何か問題があるのではないでしょうか?

もしそうなら、原因はいろいろありすぎてフォローが難しいです。

まずは問題の切り分けのために、シリアルアダプタのTXとRXを接続してループバックテストをやってみたらいかがでしょう。(オシロとは切り離してシリアルアダプタ単体の状態でテストします)
この状態でTeraTermを動かし、キーボードから文字を打った時、そのまま文字が画面に出れば、USBシリアルアダプタは正常に動いていると判断できます。

ついでに、この信号をDSO Shellで観察すると、3.3Vの負論理の信号になっていればOKです。正論理だったりRS232Cレベルになっているとダメです。なお、キーボードのキーを押しっぱなしにして、キーリピートさせると波形観察が楽です。

すいません、これ以上はちょっと判りません。

ループバックテスト

ご回答ありがとうございます。

ループバックテスト、実施したいと思います。
USB-UART変換アダプタは、aitendoで購入したものなので、正しく動いているかが不安でした。

問題の切り分けをしたかったのですが、どうすればよいのかが分からなかったため、参考になりました。

re:ループバックテスト

炒飯さん、了解です。

この記事の本文の終わりの方に書いてますが、使い慣れて安心して使えるUSBシリアルアダプタを持っていると何かと便利です。今お持ちのアダプタがそういう物になればいいですね。

ちなみに私は最近はこれを使っています。Aitendoで買った物ですが、結構苦労しています。
http://radiopench.blog96.fc2.com/blog-entry-700.html

ループバックテスト問題なし

ループバックテストは上手くいきました。
キーボードを押すと、その文字がターミナルに表示されます。
(メモ帳に書いているような感じ)
これで切り分けが出来たので、DSO150の解析に専念できます。

ご紹介ありがとうございます。
「デバイスを開始できません」の問題、私もぶち当たりました。
まさか古いドライバが要るとは・・・

成功しました。

ご無沙汰しております。
先日aitendoに行く機会があり、USB-TTL変換
http://www.aitendo.com/product/11632
を購入してきました。

結果、アップデートに成功しました。
やはりアダプターが良くなかったようです。
教えていただきありがとうございました。

ちなみに、2017/5/8 に最新ファーム(113-15001-060)がリリースされたようです。
トリガ周りの修正と、波形の保存、呼び出し操作がやりやすくなっていました。

re:成功しました。

炒飯さん、おはようございます。

ファーム更新成功、良かったですね。
使い慣れたUSBシリアルアダプタがあるといろいろと便利だと思います。ちなみに、CH340を使ったアダプタはうちにも一つ欲しいと思っていました。

あと、DSO Shell のファーム060が出ている件、情報ありがとうございます。気付いていませんでした。

私も買ってしまいました

机が狭いのと大きい装置を置けないので、ラジオペンチさんの書き込み見て、すかさず欲しくなって買ってしまいました。直ぐ組み立て出来て電源が不便だったのでリチウム電池とDC-DCでコードレスにしました。心配していたノイズも気になりません。ちょっとしたテスターにはもってこいですね。良いものを紹介ありがとうございます。バージョンアップもこの記事のお陰で簡単に出来ました。

re:私も買ってしまいました

hiroさんも買われましたか。

これいいですよね。これ買ってからは、据え置きのアナログオシロはあまり使わなくなりました。
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