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キャノンのコンデジ S110のレンズエラー(分解調査)

 愛用していたコンデジのキャノン Power Shot S110 が故障しました。症状としては電源を入れた時にレンズが前に出て、そのまま動かなくなり 「レンズエラーを検出しました・・・」 と表示されます。

▼キャノンのコンデジ S110
キャンのコンデジS110

▼レンズエラー表示
S110のレンズエラー
 この状態で固まって動かなくなりました。メモリーカードの内容表示は出来ますが、レンズが出っ放しなので利用価値はありません。

 もう何年も使っていて元は取っています。最後に分解して、御神体のCMOSイメージセンサーの姿でも、ありがたく拝見してそのままゴミに出そうかと思っていました。でもこの症状を検索してみると、S100やS110で良くある故障モードのようです。

 特に、くっしーさんのブログの、「PowerShot S100ジャンク修理1 本体分解編」 
 および、そこから始まる一連の記事に詳しく分解や組み立て手順が解説されていて、自分でもやってみたくなりました。逆に言うと、くっしーさんの記事を読まなかったら修理しようなんて考えなかったと思います。

 ちなみに、私のカメラはS110で、くっしーさんが修理されたS100とは少し仕様が違う、(S100はGPS付きですが、S110はGPS無しでWifi付き)のですが、幸いなことに光学系は全く同じようです。

 そんなことで、くっしーさんの記事を読みながら分解と、あわよくば修理を目指すことにしました。

▼前カバー分解
S110、前カバーの分解
 フレキコネクタで接続されているので注意。

▼フレキ集中部分
S110のフレキ集中部分
 ここにコネクタが集中しています。フレキコネクタを挿抜する、良いトレーニングになります。

▼レンズ裏側
20180623R0024755.jpg
 タブレットでくっしーさんの記事を読みながら分解している様子です。詳細な写真付きで解説されているのですごく助かります。

▼レンズユニット分解
レンズユニット分解
 左が後ろ玉で、この奥にイメージセンサーがあります。後ろ玉を前後させるフォーカシング機構が付いていますが、よくこんな小さなパルスモーターが作れるものだと感心します。

 右がヘリコイド等のレンズのメカと前玉やズーム光学系が入っているレンズの中心部です。中に見えているのはシャッターユニットです。

▼絞りユニットのフレキケーブル
絞りユニットのフレキ
 赤線で示す位置のコネクタに刺さっています。この状態でフレキの端子をプロービングすれば、断線の有無が確認出来るはずです。上の3本が絞り位置センサーのフォトインタラプタで、下側の4本がパルスモーターのコイルのA/B相の配線のようです。

▼シャッターユニット
シャッターユニット
 こちらは正常のようです。ちなみに、シャッター以外に手振れ補正もここでやっているようです。

▼絞りユニット
絞りユニット
 絞りユニットを取り出した状態です。パターン断発生位置の矢印の先の位置で、フレキのベースフィルムにクラックが入り、そこからパターンの銅箔が断線していました。

▼フレキの断線個所
パターンにクラック
 パルスモーターの配線が断線しています。これ、くっしーさんの写真と全く同じ状態で、ここが故障原因だと思われます。しかし、この現象はS100/S110の持病のようですが、もっと最初からちゃんと作り込んでくれよなー、と言いたいです。

 カメラの電源が入った時に一連の初期化動作が行われ、その中で絞り羽根の位置の初期化が行われるのでしょうが、モーターが動かないのでいくら待っても絞り位置センサーの信号が変化しない、と言うことでタイムエラーになり、初期化失敗でお手上げ、ということになっているのだと思います。

▼外したネジの保管
外したネジの保管
 今回は再組立てを目指しているので、外したネジはマスキングテープの粘着面に貼り付けて保管しています。いつもなら、クズネジ箱に直行です。

 ともかくここまでの調査で故障原因は判りました。修理するための部品はAliexpressで入手出来るようなので下記の 2点を発注しました。

▼絞りユニット
絞りユニット
 値段は送料込みで$10.99です。新品のユニットならいいのですが、中古カメラから取り外した部品が来る可能性もあります。
 
▼絞りユニット用フレキケーブル
絞りユニット用フレキ
 ケーブルだけなら安いのでついでに手配しました。2つで送料込みで$4.6です。但し、このケーブルを使うためにはフォトインタラプタとパルスモーターのはんだ付けが必要です。フォトインタラプタのはんだ付けはフレキケーブルを裏面から加熱して行うのだと思いますが、ちょっと難易度が高そうです。

 ということで、現在部品の到着待ちで、たぶんあと2週間くらいはかかると思います。また進展があったら記事で紹介したいと思います。

 それと、再組立てには複雑なレンズのメカの再組立てが必要ですが、これがかなりの難問です。ということで、くっしーさんの記事を読みながら現物をよく見て、再組立ての手順を考えておくことにします。
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