壊れ始めたパソコンを、HDDのクローンを作って修復
◆まえがき
パソコンのHDDが壊れ始めたので新しいPCを買った話を以前の記事に書きました。その時壊れていたPCを修理したので、作業内容を紹介します。
故障の状態としては、起動しなくなったプログラムがあったり、印刷が出来なくなったり、作業中に2秒くらい固まってしまう、などいろいろな症状が出ていました。HDDのSMARTを見ると、リードエラーが出ていて、代替セクタカウントが大きく増えており、「注意」表示になっているので、ディスクがおかしくなっているのは間違いありません。
▼HDDがおかしくなったPC (HP pavilion)

このままではもったいないので修理することにしました。
◆修理方法の検討
元はWindows7 home premiam のマシンで、Windows10 に無償アップグレードしたものです。これを修理する方法としては、
1) ライセンスキーを使ってWindowsを入れ直す。
2) 今年の4月頃に修復ディスクとバックアップを作っておいたので、これを使って修復する。
3) 元のHDDのクローンを作り、PCのメーカーユーティリティにあるリカバリ機能を使って購入時の状態に戻す。
どの方法でやるにしろ、新しいHDDを買ってきてシステムを入れ直す必要がありますが、問題はどの方法でやるかです。
1) 項の方法だとドライバなどは自分で入れることになり、面倒です。特にこのPCにはグラボが入っているのですんなりいかない時は厄介です。そんなことで1) はとりあえずパス。
2) 項の方法が手っ取り早そうです。しかし、そのバックアップを作った頃にシステムの挙動が怪しかった記憶がある。というか挙動が不審だったので慌ててバックアップを作ったので、完治しない恐れがあります。それに何年も使ってきたので起動が遅くなっています。どうせ手間を掛けるならOSをインストールし直した方が幸せになれそうです。
そんなことで、まずは3) 項のHDDのクローンを作る方法で試してみることにしました。
◆HDDのクローンで修理開始
HDDのクローンを作るにしても、なんとか読めていることが前提なので、先にエラーのチェックと修復を行ってエラーが無いことを確認しました。なお、このエラーチェックには異常に時間がかかっていたので、何度もリトライをかけて何とか読み出すような状態だったようです。ちなみに1TBのHDDのチェックに1時間くらいかかりました。
▼HDDを取り出し

ミニタワーなので中はスカスカで、HDDの取り出しは簡単です。
▼HDDスタンドでクローン作製

Amazonで一番安かったWAVLINKのHDDスタンドを買いました。USB3.0接続のものなので安くて、この記事を書いた時点で2999円でした。型番はWAVLINK ST334U (USB3.0, 2x8TB)。ドライブ容量の上限は8TBのものです。
写真の左が元のHDDで容量は1TB。右がコピー先(クローン作成先)用に買ったHDDで容量は2TBです。なお、どちらも3.5インチの7200rpmのドライブです。
HDDスタンドについては、サンデーゲーマーさんの、HDDスタンド(外付けのハードディスク)の 選び方 と おすすめを紹介 2019年10月が参考になりました、ありがとうございました。
このHDDスタンド(USB-Cバージョン)については、HDDスタンド WAVLINK USB-C デュアルベイ ハードディスクドッキングステーションを買ったで詳しく紹介されています。
▼クローン作成中

進行状況は25%刻みでLEDで表示されますが、その速度は嘘みたいに遅くて。25%進むのに約12時間もかかり、全体のクローン化が終わるのに何と48時間以上かかりました(夜に開始して、3日目の朝に見たら終わっていました)。リードエラーが出たので何度もリトライした結果、こんなに時間がかかったのだと思います。
実は最初はあまりにも時間がかかるので不安になって途中でクローン作業を中止。試しに正常なディスクを送り元にしてクローン化のテストを行ったところ、1TBのドライブの処理が2時間以内で終わりました。これで、HDDスタンド自体は正常に動作していることが確認できたので本番の作業を再度始めました。
この作業はHDDの負荷が大きいようで、ドライブがかなり高温になります。死にかかっているHDDが本当に死んじゃうと困るので、写真のようにUSBファンで風を送って冷却してやりました。
作業が終わって、新しいHDDに入れ替えてPCを起動すると、これまでと同じように使えたのでクローン作りは成功していました。こうなったらこっちのものです。
◆メーカーのリカバリユーティリティで出荷時点の状態に戻す

HPのユーティリティから、出荷時のイメージ復元を実行。

復旧作業中。
復旧が終わるとめでたく Windows7 が起動しました
▼Windows7起動

この雰囲気、なんだか懐かしいです。エアロ (Aero) って名前でしたっけ。
この状態からしばらく Windows Update をやらせておいて、落ち着いた頃に、いよいよ Windows10 へアップデートします。マイクロソフトのサイトからアップグレードのモジュールをダウンロードしてきて、それを実行するだけでした。詳しい方法はあちこちのサイトに書いてあるのでそちらをご覧ください。
▼Windows10へアップグレード完了

Windows7 Home Premiam からのアップデートで、Windows 10 Home になりました。なお、64ビット版です。
◆まとめ
これで正常に動くPCが一台増えました。パソコンの修理にはパソコンが必要になる場合が多いので、これなら安心です。
クローン作業には時間がかかることがあるので、気長に待っていた方が良さそうです。そうは言っても何日も待っているわけにもいかないです。あと、エラースキップ機能というのがこのHDDスタンドには付いていません。エラースキップって、エラーがあってもそのまま書いちゃう、あるいは書かないで飛ばすんでしょうか?それはそれで怖い気がします。
元のHDDは残っているので、HDDスタンドなどを使えば読み出しは可能です。もしコピーし忘れのファイルがあったらこっちから引っ張り出せば良い訳で、当面は内容はいじらないでそのまま保管しておこうかと思います。
パソコンのHDDが壊れ始めたので新しいPCを買った話を以前の記事に書きました。その時壊れていたPCを修理したので、作業内容を紹介します。
故障の状態としては、起動しなくなったプログラムがあったり、印刷が出来なくなったり、作業中に2秒くらい固まってしまう、などいろいろな症状が出ていました。HDDのSMARTを見ると、リードエラーが出ていて、代替セクタカウントが大きく増えており、「注意」表示になっているので、ディスクがおかしくなっているのは間違いありません。
▼HDDがおかしくなったPC (HP pavilion)

このままではもったいないので修理することにしました。
◆修理方法の検討
元はWindows7 home premiam のマシンで、Windows10 に無償アップグレードしたものです。これを修理する方法としては、
1) ライセンスキーを使ってWindowsを入れ直す。
2) 今年の4月頃に修復ディスクとバックアップを作っておいたので、これを使って修復する。
3) 元のHDDのクローンを作り、PCのメーカーユーティリティにあるリカバリ機能を使って購入時の状態に戻す。
どの方法でやるにしろ、新しいHDDを買ってきてシステムを入れ直す必要がありますが、問題はどの方法でやるかです。
1) 項の方法だとドライバなどは自分で入れることになり、面倒です。特にこのPCにはグラボが入っているのですんなりいかない時は厄介です。そんなことで1) はとりあえずパス。
2) 項の方法が手っ取り早そうです。しかし、そのバックアップを作った頃にシステムの挙動が怪しかった記憶がある。というか挙動が不審だったので慌ててバックアップを作ったので、完治しない恐れがあります。それに何年も使ってきたので起動が遅くなっています。どうせ手間を掛けるならOSをインストールし直した方が幸せになれそうです。
そんなことで、まずは3) 項のHDDのクローンを作る方法で試してみることにしました。
◆HDDのクローンで修理開始
HDDのクローンを作るにしても、なんとか読めていることが前提なので、先にエラーのチェックと修復を行ってエラーが無いことを確認しました。なお、このエラーチェックには異常に時間がかかっていたので、何度もリトライをかけて何とか読み出すような状態だったようです。ちなみに1TBのHDDのチェックに1時間くらいかかりました。
▼HDDを取り出し

ミニタワーなので中はスカスカで、HDDの取り出しは簡単です。
▼HDDスタンドでクローン作製

Amazonで一番安かったWAVLINKのHDDスタンドを買いました。USB3.0接続のものなので安くて、この記事を書いた時点で2999円でした。型番はWAVLINK ST334U (USB3.0, 2x8TB)。ドライブ容量の上限は8TBのものです。
写真の左が元のHDDで容量は1TB。右がコピー先(クローン作成先)用に買ったHDDで容量は2TBです。なお、どちらも3.5インチの7200rpmのドライブです。
HDDスタンドについては、サンデーゲーマーさんの、HDDスタンド(外付けのハードディスク)の 選び方 と おすすめを紹介 2019年10月が参考になりました、ありがとうございました。
このHDDスタンド(USB-Cバージョン)については、HDDスタンド WAVLINK USB-C デュアルベイ ハードディスクドッキングステーションを買ったで詳しく紹介されています。
▼クローン作成中

進行状況は25%刻みでLEDで表示されますが、その速度は嘘みたいに遅くて。25%進むのに約12時間もかかり、全体のクローン化が終わるのに何と48時間以上かかりました(夜に開始して、3日目の朝に見たら終わっていました)。リードエラーが出たので何度もリトライした結果、こんなに時間がかかったのだと思います。
実は最初はあまりにも時間がかかるので不安になって途中でクローン作業を中止。試しに正常なディスクを送り元にしてクローン化のテストを行ったところ、1TBのドライブの処理が2時間以内で終わりました。これで、HDDスタンド自体は正常に動作していることが確認できたので本番の作業を再度始めました。
この作業はHDDの負荷が大きいようで、ドライブがかなり高温になります。死にかかっているHDDが本当に死んじゃうと困るので、写真のようにUSBファンで風を送って冷却してやりました。
作業が終わって、新しいHDDに入れ替えてPCを起動すると、これまでと同じように使えたのでクローン作りは成功していました。こうなったらこっちのものです。
◆メーカーのリカバリユーティリティで出荷時点の状態に戻す

HPのユーティリティから、出荷時のイメージ復元を実行。

復旧作業中。
復旧が終わるとめでたく Windows7 が起動しました
▼Windows7起動

この雰囲気、なんだか懐かしいです。エアロ (Aero) って名前でしたっけ。
この状態からしばらく Windows Update をやらせておいて、落ち着いた頃に、いよいよ Windows10 へアップデートします。マイクロソフトのサイトからアップグレードのモジュールをダウンロードしてきて、それを実行するだけでした。詳しい方法はあちこちのサイトに書いてあるのでそちらをご覧ください。
▼Windows10へアップグレード完了

Windows7 Home Premiam からのアップデートで、Windows 10 Home になりました。なお、64ビット版です。
◆まとめ
これで正常に動くPCが一台増えました。パソコンの修理にはパソコンが必要になる場合が多いので、これなら安心です。
クローン作業には時間がかかることがあるので、気長に待っていた方が良さそうです。そうは言っても何日も待っているわけにもいかないです。あと、エラースキップ機能というのがこのHDDスタンドには付いていません。エラースキップって、エラーがあってもそのまま書いちゃう、あるいは書かないで飛ばすんでしょうか?それはそれで怖い気がします。
元のHDDは残っているので、HDDスタンドなどを使えば読み出しは可能です。もしコピーし忘れのファイルがあったらこっちから引っ張り出せば良い訳で、当面は内容はいじらないでそのまま保管しておこうかと思います。